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2012年06月22日

浪人生が一番つらいことは何か?! 〜韓・人気教授の超ベストセラー「つらいから青春だ」より


雨に打たれてもたたずむ人は行って行ってしまった ♪


いい大学に進学して
親の期待に応えなければという、
いまのきみのプレッシャーと責任は、
浪人しようがしまいが、
きみが一生背負っていく、
そのはじまりにすぎない。


キム・ナンド



キム教授の「きみへの手紙― 浪人生活をはじめたきみへ」からの2回目です。
先日はいいとこ取りで「マシュマロ能力」のお話をしてしまったので、それ以外の部分で抜粋してみます。

きみへの手紙― 浪人生活をはじめたきみへ

最近どうだ?つらくないか?

聞くのも申しわけない。浪人生には、いまがいちばんたいへんな時期だというのもわかっているんだ……。




浪人生活でいちばんつらいのはなにかと聞いたとき、きみはふたつあると答えたね。
ひとつ、周囲と自分の期待に応えること、ふたつ、自分自身を管理すること。このふたつをのぞけば、ほかのことはなんとかやっていけるかもしれないって……。

そうだよな、同感だよ。このふたつは、ほんとうに難しい。

でも、知ってるか?このふたつは浪人生だけの問題じゃないってこと。
じつは人生の核心的な問題なんだよ。

高校のときにけっこう勉強ができたきみが、希望の大学に落ちたとき、きみ自身も親もひどくがっかりしただろう?そして浪人の道を選んだときは、来年こそうまくいくという期待があったはずだ。とうぜんだ、きみにはそれだけの資格がある。

でも、こんなふうにも考えてみないか。
来年、きみが希望の大学に入学したら、まわりの期待はすべて満たされて消えるだろうか?たぶんそうじゃない。むしろそのときから、もっと大きな期待をかけられるだろう。
また、時間がたって、結婚して、子どもをもってみろ。そのときは「期待」なんてもんじゃない。自分の人生だけでなく他人(子どもと配偶者)の人生に「責任」を負わなければならないんだ。責任は期待よりも重い、残忍だ。

つまり、いってみればこういうことだ。
いい大学に進学して親の期待に応えなければという、いまのきみのプレッシャーと責任は、浪人しようがしまいが、きみが一生背負っていく、そのはじまりにすぎないということなんだ。ただちょっと重くて、ちょっとプレッシャーのかかる期待を、少しだけはやく背負っただけのことだ。


この手紙の浪人生の言っていた辛いことの2項目はこれでした。
1 周囲と自分の期待に応えること
2 自分自身を管理すること

確かにこれは浪人生にとってもそうですが、キム教授が言われるように、誰の人生にも付いて回る課題ですね。
今日は最初の課題、「周囲と自分の期待に応えること」についての、キム教授の回答でした。
(二つ目の自己管理については、先日紹介した「マシュマロ能力」のお話に入っていきます)

周囲の強すぎる期待につぶされそうになることもあるでしょう。
また、自分自身の期待、と言っていますが、つまり周囲の期待だけでなく、それは自分自身の目標であり、願いでもあるのでしょう。

人の期待に応えるだけのためなら、辛い現実に、挫折したまま終わってしまうかもしれません。
親の期待を自分の期待にできるかどうか、できていることでこの浪人生はひとつクリヤしていますね。
よく考えてみれば、お仕着せの目標と期待だけでなく、それを自分の目標や期待にするということ、あるいは親の期待に応えたいかどうかというのは、親子の信頼感があるかどうか、親子関係がよいかどうかで、かなり変わってきそうですね。

親や周囲の期待に応える、そして自分の期待に応える、そのためには、期待通りにならなかったといって、挫折していたら応えられないのです。期待に応えるためには、結局、自己管理力をつけなければなりません。
ということで、また次回は「自己管理力」についてのまとめを紹介する予定です。


今日もいい一日を

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写真は:雨に打たれてもたたずむ人は行って行ってしまった ♪
by (C)芥川千景さん
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撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います

キム・ナンド
ソウル大学法学部と同行政大学院を卒業後、南カリフォルニア大学(USC)で博士号を取得、1997年からソウル大学生活科学学部・消費者学科の教授として在籍。
学生が直接評価する「ソウル大優秀講義」に選ばれ、大学が公式に授与する「ソウル大学教育賞」を受賞するなど、講義と学生指導への熱意が評価されている
(かれの講義はソウル大でもっともはやく聴講申しこみが締め切られることでも有名)。このほかに「韓国ギャラップ最優秀博士号論文指導功労賞」も受賞し、指導にも優れた教授であることが認められている。
ソウル市、京畿道(キョンギド)、保健福祉部、サムスン、LG、ロッテ建設、アモーレパシフィックなど、主要公共機関や企業で諮問や講演を行い、世のなかがどんな人材を求めているのか聞き、
大学やオンラインで、青春を生きる若者たちとコミュニケーションをはかりながら「どんな人生を切り拓いていくのか」アドバイスをしている。
主要日刊紙に「キム・ナンド教授のトレンドノート」を連載するなど、コラムニストとしても活躍している。




2012年06月17日

マシュマロの教訓?!「未来のためにいまの苦しみをうけいれる能力」― 韓・人気教授の超ベストセラー「つらいから青春だ」より


雨上がりの朝。


キム教授の今回は「自己管理力」にまつわるお話です。
「きみへの手紙― 浪人生活をはじめたきみへ」からの抜粋、今日はいいとこ取りで「マシュマロテスト」のお話を紹介します。

そして、先日つい気になって添付してしまったニュースこちらから)の続報が入っていましたので、下に掲載しました。
森の中で暮らしていたという少年、実は、オランダの家出青年(20)でした。とんでもない狼少年ならぬ、年も成人ですから青年ですね。昨年9月に失踪して、その間、お父さんは亡くなっています。親の死に目に会えなかったのですね。
彼にはマシュマロテストの機会がなかったのだろうか、と思うのです。家出を思い留まる理由はいくらでもあったはず。

自己管理力か。これはなかなか大人になるという能力ですね。

有名なマシュマロの実験を知っているか?アメリカの子どもたちが「超」大好きなものだ。このマシュマロでスタンフォード大学のウォルター・ミシェルという研究者が実験したんだ。
子どもたちにマシュマロを与えて、「いま食べてもいいけれど、十五分だけがまんすればもうひとつあげるよ」そういったそうだ。ある子はがまんしきれず、すぐに食べてしまい、またある子は健気にも十五分がまんして、もうひとつもらった。それから十五年たって、子どもたちのSAT(アメリカの大学進学適性試験)の成績を追跡してみたところ……、どうなっていたと思う?
十五分がまんしてもうひとつマシュマロをもらった子どもたちの成績は、八百点満点で平均百二十五点以上も、圧倒的に高かったというんだ。おどろかないか?この「満点の先延ばし」ともいえるマシュマロテストは、『成功する人のシンプルな法則』という本で紹介されて、韓国でもとても有名になった。
ぼくはこのマシュマロの教訓が人生の成功のポイントだと思うんだ。
「未来のためにいまの苦しみをうけいれる能力」
これがすべてだ。

社会から尊敬を集める人たちの共通点をひとつだけあげるとしたら、なんだと思う?それはいわゆる「マシュマロ能力」だ。
キム・ヨナ選手はマシュマロ能力があったから、世界の妖精になれたんだ。スポーツ選手だけじゃない。どんな分野であれ、尊敬されるような人たちを注意深くみてみると、「今日の苦しみをうけいれて明日を準備してきた」人たちなんだ。なにをするにも、今日の苦しみなしに明日の成功はない。

ならば、どうすれば明日のために今日の苦しみをもう少し能動的に、もう少し楽しくうけいれられるだろうか?そう、それを人は「自己管理力」とよぶんだ。つまり、きみが密閉された今日をすごしながら悩んでいる自己管理の問題は、人生のキーポイントだ。


kuri-maの参考記事
 お先へどうぞ − 自未得度先度他《相田みつをの言葉》
  ドイツの身元不明少年の記事を掲載しています



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キム・ナンド
ソウル大学法学部と同行政大学院を卒業後、南カリフォルニア大学(USC)で博士号を取得、1997年からソウル大学生活科学学部・消費者学科の教授として在籍。
学生が直接評価する「ソウル大優秀講義」に選ばれ、大学が公式に授与する「ソウル大学教育賞」を受賞するなど、講義と学生指導への熱意が評価されている
(かれの講義はソウル大でもっともはやく聴講申しこみが締め切られることでも有名)。このほかに「韓国ギャラップ最優秀博士号論文指導功労賞」も受賞し、指導にも優れた教授であることが認められている。
ソウル市、京畿道(キョンギド)、保健福祉部、サムスン、LG、ロッテ建設、アモーレパシフィックなど、主要公共機関や企業で諮問や講演を行い、世のなかがどんな人材を求めているのか聞き、
大学やオンラインで、青春を生きる若者たちとコミュニケーションをはかりながら「どんな人生を切り拓いていくのか」アドバイスをしている。
主要日刊紙に「キム・ナンド教授のトレンドノート」を連載するなど、コラムニストとしても活躍している。






2012年06月11日

忙しい方が時間はできる?! 【時間管理4】 〜韓・人気教授の超ベストセラー「つらいから青春だ」より

「忙しすぎて時間がないといういいわけについて」の第4弾!◇


風の中・・・


人生から時間をとったら何が残るか?
時間は
わたしたちの魂をつくる材料だ。
時間がすべてだ。


キム・ナンド



キム・ナンドの時間管理の4項目目、
今日は「忙しい方が時間はできる」です。

キム・ナンド教授の「時間管理」
1 時間管理とは目標の関数だ
2 無意味に習慣化した趣味は清算する
3 15分は長い
4 忙しい方が時間はできる


「いつかどうしてもやりたいことがあるんだけれど、時間がなくてできない。いつか時間ができたら絶対にやるぞ!」

こんなこといわない、という人をみたことがない。でも、胸に手を当てて考えてみよう。いざ余裕ができたとき、計画していたことをきちんとやったことがあっただろうか?

ぼくだけだろうか?きみはどうだろう?


そうして、暇ができたときに、結局何もできなかった経験を話します。
休学をおえた学生も一様に「なにもできなかった」と言うといいます。


どうして多くの人がこういうことをくりかえすのか、考えてみた。結論は、忙しいほうがむしろ時間ができるということだ。逆説的だが、そうなのだ。

忙しいと、やりたいことの重要性をはじめて実感する。さらにだいじなのは、忙しいほうが必死になって、時間の管理をきちんとするようになるということだ。時間というのは「あるか、ないか」ではなく、自分がそれを「きちんと使えるか、使えないか」の問題だ。

時間ドロボウはあちこちにほんとうにたくさんいる。その時間ドロボウを捕まえなければ、たくさん時間はあっても、なにもやれないという、おかしなことがずっとくりかえされる。


2項目目で出てきた、「時間ドロボウ」ですね。
ただの時間つぶし、癖になってしまって、いつの間にか私たちの時間をいとも簡単に奪ってしまう「時間ドロボウ」たち…。


忙しいときのほうが、
かえってなにかをはじめるいいチャンスだ。
いつかひまになったらやるという考え方は、
けっきょく、やらないということといっしょだ。
自分のやる気のなさを保留するという口実だ。
もっとも忙しいときこそ、
時間をつくって「そのこと」をはじめよう。
そう、まさにいま。

いまでなければ、永遠にやれないのだ。


ここまでが、4番目の項目、「忙しい方が時間はできる」の内容でした。

そして、「忙しすぎて時間がないといういいわけについて」このテーマにおける、最後にこう締めくくっておられます。


人生から時間をとったら何が残るか?
時間はわたしたちの魂をつくる材料だ。
時間がすべてだ。
きみの明日は、完全に
今日の二十四時間にかかっている。

だからこそ、きみの時間は、
もしかしたら
いまのきみよりもたいせつだ。


最後の言葉は、昨日の記事の冒頭にもつけました。
「時間」というと、誰にでも同じように流れていきますし、なんか貴重視しないでムダに使ってしまうのですが、よく考えてみたら、「時間」と「人生」とは、同じ素材のもの。時間というと、取るに足らないものですが、人生というと重さを感じます。

「時間」=「人生」ですか。
安易に考えたらいけませんね。
時間の無駄使いをしていることは、人生を無駄に過ごしてしまっている、どぶに捨てていることなんですね。

そして、「時間はわたしたちの魂をつくる材料だ」と言っておられます。
「人生」=魂をつくる時間。魂は人生を通じて成長させるのです。
何もしないで、わたしたちの人生も、魂も輝かない、ということでしょうか。

魂は、私たち自身。
そう考えると、「時間ドロボウ」というのは、「時間キラー」ともいえますね。私たちの人生を奪い、人間らしさを奪い、魂を奪う…。自分自身を切る行為ということになります。

私たちの自身のために、時間がどれだけ貴重か、肝に銘じないといけないですね。
キム・ナンド教授のお話はとても貴重だけれど、数分経ったら忘れてしまう私こそが、自分の人生である時間をザルに乗せて、ほとんどこぼしていっているような気がします。しかし、今度こそ肝に銘じます(汗+笑)。


今日もいい一日を

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by (C)ヨマさん
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キム・ナンド
ソウル大学法学部と同行政大学院を卒業後、南カリフォルニア大学(USC)で博士号を取得、1997年からソウル大学生活科学学部・消費者学科の教授として在籍。
学生が直接評価する「ソウル大優秀講義」に選ばれ、大学が公式に授与する「ソウル大学教育賞」を受賞するなど、講義と学生指導への熱意が評価されている
(かれの講義はソウル大でもっともはやく聴講申しこみが締め切られることでも有名)。このほかに「韓国ギャラップ最優秀博士号論文指導功労賞」も受賞し、指導にも優れた教授であることが認められている。
ソウル市、京畿道(キョンギド)、保健福祉部、サムスン、LG、ロッテ建設、アモーレパシフィックなど、主要公共機関や企業で諮問や講演を行い、世のなかがどんな人材を求めているのか聞き、
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主要日刊紙に「キム・ナンド教授のトレンドノート」を連載するなど、コラムニストとしても活躍している。