以前、「考えすぎる女たち」という本をもとに、記事を連載したことがあります。
考えすぎると、まるで妄想という列車に乗ってしまったように、悪い思いが連鎖的に膨らんでいき、イースト菌を発酵したように膨張して、その妄想がまるで事実であるかのように、その思いに押しつぶされて、もう大変な状況になってしまう。。。
これって何もウツ的な人だからはなく、一般的な女性なら、ほぼこれに近いことはよくあります。また、男性も同じでしょう。
そして、そこに夫や子供などのターゲットがあると、彼らのちょっとしたミスや、意に沿わない事柄を、一大事のように指摘するマシンガンを発射させたり、怒りという爆弾を爆発させてしまったりします。
これは、もうなかなか止まりません。
過去の傷やトラウマというものがあると、そこに戻ってしまうという人もいます。
考えすぎで落ち込んでいく、怒りが止まらなくなる、人によって表わし方は癖があるかと思いますが、どれもネガティブであり、本人や周囲の人を幸せにするものではありません。
一度そういう思いにハマッテしまうと、なかなか抜け出せません。
こういうのを「思いの列車に乗る」といいます。
いったん考え出すと、降りることのできない圧倒的な感情の流れに乗って、走り出してしまうのです。
私はそれを、暴走列車ならぬ「妄想列車」と名づけました。
◇
「思い」というのは、限りなく悪い方にも転がっていきますから、できるだけ早く、やばいと思った時点で、ストップをかけなければなりません。
これは、私もよく使うのですが、何かのマイナスの感情を抑えられなくなりそうな時、「一時停止ボタン」というのを押すのです。
私の場合は、ウルトラマンのランプがあるのと同じ胸の中央あたりに、「一時停止ボタン」を作りました。目には見えないのですが(笑)。
そして、たとえば、子どもたちに雷を落としたくなる時(ほぼ毎日)、イライラして止まらなくなる時(これもけっこう頻繁ですが)、実際にそこをしっかり押してみるのです。
そのボタンの具体的なイメージを持つため、実際にボタンを紙に描くとかしても、よいですね。バックなどにも携帯したりして。
いざという時には、黄門様の印籠のようにおもむろに取り出すのです。人に見せても仕方がないので、この場合は自分が見るのですが。
不思議なことに気持ちも、そのボタンを押すという行為をすることで、そちらに気持ちが奪われて、一瞬クールダウンします。
慣れれば、ボタンを心に思い描くだけで、実際に押さなくても、止めることができるようにもなります。
しかし、慣れていても、思いというのは突然湧き上がりますから、抑えられないことも多いのです。
◇
そして、どうもこれは走り出してしまったな、と思う時は、「kuri-maさん、『思いの列車』からおりましょう」と言ってみます。そして、また自分で、「はい、kuri-maは『思いの列車』を降ります」と答えます。
そして、実際に、今いる部屋から離れて、他の部屋に移ってみると、結構、その間に、気持ちが切り替わったり、静まっていたりします。
簡単にいえば、気分を変えることですが、トイレやお風呂に入ったり、温かいコーヒーを飲んだり、というのが、案外手軽な方法かもしれません。
気分転換と言っても、アルコールやタバコ、薬物などは、逆効果になるので、こういう時には控えるようにした方がいいですね。
常習化、また依存度が高まる傾向があり、ウツ傾向に進むこともありますので、要注意です。
「一時停止ボタン」を押す。
「思いの列車」を降りる。
ちょっと、応急処置的なものではありますが、適切な処置というのは、救命にもつながることもあります。
女の考えすぎは、大きな事件に発展したり、堅く溶かせないトラウマの壁を大きくすることにもなり、幸福な人生から遠のくことになりますので、毎日、またその都度、暴走にならないように、溺れてしまわないうちに、引き返すことが肝要なのです。
根本的な解決は、また追々お伝えします。
でも、女性は感情的な生きものといいますが、この、感情を一時クールダウンして、気分転換させる、こんな単純な方法ですが、日々の生活では、ほとんどこれで、なんとかしのげるはずです。
参考にしてください。
(考えすぎる男性たちや、雷親父たちにおいても、まったく同様です(笑)。)
ドイツが7ゴールを奪い決勝へ、ブラジルは歴史的大敗
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