ボランティアで日本を離れていた頃、ボランティア仲間から紹介されたのが、さだまさしさんの「風に立つライオン」でした。
恋人を捨てるように、アフリカ(ケニヤ)で医療に従事している男性の、その恋人に送る手紙のような形になっているこの曲。最後にアメイジング・グレイスのハミングで終わるところも感動するんですね。
ナイロビで迎える三度目の四月が来て今更
千鳥ヶ淵で昔君と見た夜桜が恋しくて
故郷ではなく東京の桜が恋しいということが
自分でもおかしい位です
千鳥ヶ淵で昔君と見た夜桜が恋しくて
故郷ではなく東京の桜が恋しいということが
自分でもおかしい位です
とある千鳥ヶ淵の夜桜、私も帰国後家庭を持ってすぐ、主人と車で通り過ぎたことがあります。『これが「風のライオン」にあった千鳥ヶ淵の桜か』と感慨深く見た記憶があります。
その頃は、初めて東欧から帰国して、浦島太郎の上、東京にも慣れない超おのぼりさん状態で、交差点で一斉に黒髪の群集が渡ってくる姿が、かえって異常に感じられるほどでした。
「風に立つライオン」はさだまさしさんが、医師・柴田紘一郎さんに感銘を受けて昭和62年に作詞作曲したものだといいます。おそらくは、この設定「恋人の結婚報告への返事」というのは、さださんの創作で、彼が感銘を受けたものというのは、
この偉大な自然の中で病と向かい合えば
神様について ヒトについて 考えるものですね
やはり僕たちの国は残念だけれど何か
大切な処で道を間違えたようですね
こういう部分であっただろうと思います。
昨年の震災で、日本も援助を受ける立場になって、豊か過ぎる飽食の状態から、軌道修正をしていけるチャンスでもあると思いますね。
そして、恋人との別れの設定について、これも涙を禁じえないのは、実際海外奉仕で日本を離れた私の知り合いの中でも、似たような物語が数々あったからです。
たった数年ですが、日本での時間はおそらくもっと慌しく過ぎていくのでしょう。時間の流れ方、物事の見つめ方が違ってくるのです。
今なら、インターネットや携帯も海外に通じますが、私の頃は、それが事実上は難しい環境で、1週間は掛かるエアメールがほとんど全てでしたね。
この曲を、名曲という人は多く、歌詞だけ見ても、長い詞を長く感じさせない、とても凝縮した内容があると思います。楽曲としてもそのアレンジもアフリカの壮大な自然や、人々の温かさを感じられるものとなっています。
どうぞお聴きください。
◇
風に立つライオン
作詩・作曲 : さだまさし
突然の手紙には驚いたけど嬉しかった
何より君が僕を怨んでいなかったということが
これから此処で過ごす僕の毎日の大切な
よりどころになります ありがとう
ありがとう
ナイロビで迎える三度目の四月が来て今更
千鳥ヶ淵で昔君と見た夜桜が恋しくて
故郷ではなく東京の桜が恋しいということが
自分でもおかしい位です おかしい位です
三年の間あちらこちらを廻り
その感動を君と分けたいと思ったことが
沢山ありました
ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが
一斉に翔び発つ時 暗くなる空や
キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット
何より僕の患者たちの 瞳の美しさ
この偉大な自然の中で病と向かい合えば
神様について ヒトについて 考えるものですね
やはり僕たちの国は残念だけれど何か
大切な処で道を間違えたようですね
去年のクリスマスは国境近くの村で過ごしました
こんな処にもサンタクロースはやって来ます
去年は僕でした
闇の中ではじける彼等の祈りと激しいリズム
南十字星 満天の星 そして天の川
診療所に集まる人々は病気だけれど
少なくとも心は僕より健康なのですよ
僕はやはり来てよかったと思っています
辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです
あなたや日本を捨てた訳ではなく
僕は「現在」を生きることに
思い上がりたくないのです
空を切り裂いて落下する滝のように
僕はよどみない生命を生きたい
キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空
僕は風に向かって立つライオンでありたい
くれぐれも皆さんによろしく伝えて下さい
最后になりましたが あなたの幸福を
心から遠くから いつも祈っています
おめでとう
さよなら
何より君が僕を怨んでいなかったということが
これから此処で過ごす僕の毎日の大切な
よりどころになります ありがとう
ありがとう
ナイロビで迎える三度目の四月が来て今更
千鳥ヶ淵で昔君と見た夜桜が恋しくて
故郷ではなく東京の桜が恋しいということが
自分でもおかしい位です おかしい位です
三年の間あちらこちらを廻り
その感動を君と分けたいと思ったことが
沢山ありました
ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが
一斉に翔び発つ時 暗くなる空や
キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット
何より僕の患者たちの 瞳の美しさ
この偉大な自然の中で病と向かい合えば
神様について ヒトについて 考えるものですね
やはり僕たちの国は残念だけれど何か
大切な処で道を間違えたようですね
去年のクリスマスは国境近くの村で過ごしました
こんな処にもサンタクロースはやって来ます
去年は僕でした
闇の中ではじける彼等の祈りと激しいリズム
南十字星 満天の星 そして天の川
診療所に集まる人々は病気だけれど
少なくとも心は僕より健康なのですよ
僕はやはり来てよかったと思っています
辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです
あなたや日本を捨てた訳ではなく
僕は「現在」を生きることに
思い上がりたくないのです
空を切り裂いて落下する滝のように
僕はよどみない生命を生きたい
キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空
僕は風に向かって立つライオンでありたい
くれぐれも皆さんによろしく伝えて下さい
最后になりましたが あなたの幸福を
心から遠くから いつも祈っています
おめでとう
さよなら
写真は:上 九段 千鳥ケ淵 満開
下 九段 千鳥ケ淵 枝
by (C)ひでわくさん
画像あるいはタイトルクリックで写真のページへ
撮影者の名前をクリックすると撮影者のページへリンク
撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います
写真も今年の桜に差し替えました
(夜桜ではありませんが…)4.11
下 九段 千鳥ケ淵 枝
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無断転用はご容赦願います
写真も今年の桜に差し替えました
(夜桜ではありませんが…)4.11
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