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2011年08月29日

「おかげさま」に支えられる感謝の毎日?!〜おかげさま「いのちのまつり」より


去年の夏も暑かった。


「おかげさま」という言葉は、本当によい言葉です。人の心をほっこりさせます。
私たちのただの挨拶の中に、頻繁にこの「おかげさま」は登場します。よくよく考えれば深い言葉です。いつから言われるようになったのかはわかりませんが、本来は神のご加護に感謝するという意味がこめられているといいます。
当然、英語などには「おかげさま」を訳す言葉はありません。そのままのニュアンスの言葉はないのです。(韓国語にはありますが。)状況的には「ありがとう」に近い言葉なので、そう訳されることが多いようです。

「いのちのまつり」シリーズの第3弾でこれを取り上げているのですが、子どもが「おかげさま」を誰か偉い人かと思ったところがおもしろいです。そして、お祖父ちゃんが説明してくれる内容は、あれ、「おかげさま」って存在したのかな、ていうような新鮮な感覚を教えてくれました。「いのち」につながるお話になっています。
そして、最後は「ありがとう」で終わるのがこのシリーズ共通のものです。

公園で何人もの人に、「おかげさまで」とコクリと頭を下げながら挨拶するおじいちゃん。そこに一緒いいた孫娘の素朴な質問が…。冒頭の部分はカットしてご紹介します。



おかげさま「いのちのまつり」


「ねえ、おじいちゃん、おかげさまって、だ〜れ?」

ゆうちゃんは、忍者やお殿様や、
とってもえらい人を思いうかべました。
「ほおおお、おかげさまかい。
それはだれでもない。
生かされていることへの感謝の言葉じゃよ」
「生かされてる?」
「そうじゃよ」

「ゆうちゃん、胸に手を当ててごらん」
ゆうちゃんがそっと胸を押さえてみると……
「どくどくどく」と
心ぞうの音がからだの中からひびいてきました。
「心ぞうは、だれが動かしておるのかの?」
「えーと……」
「ほっほっほ。おかげさま、おかげさまじゃよ」

おじいちゃんは「よいしょ」と立ち上がると、
地面につえで
一本の線をぐるぐると描いていきました。
「人は頑張って生きて百年ちょっと。
これは、人が生きて行く道というわけじゃ。
登り坂もある、下り坂もある。
曲がりくねったみちなんじゃ。
それでも、くじけずに歩いていけるのは、
いろんな人たちや、
見えるもの、見えないものの大きな力が
しっかり支えてくれておるからじゃ。
人はときどき、生かされていることをわすれて、
道にゆきづまる。
そんなときは、胸に手を当てて、
じっと心ぞうの音を聞いてみることじゃ」

「どれどれ、ゆうちゃんはいま、
道のどこらあたりを歩いておるのかの?」
「わたしは……8さいだから……このくらい!?」
ゆうちゃんは、道のはじめのほうに
しるしを描きました。
「おうおう、まだまだ道はながいのう。
いろんなことが、たんと待っておるわ」
それからふたりで、
おとうさんやおかあさんのしるしも描きました。
「まだ、半分いじょう残っておるの」
さいごにおじいちゃんは「わしはここじゃよ」と、
うしろのほうにしるしを描きました。
ゆうちゃんは、おじいちゃんに残された道の短さにハッとしました。

「おじいちゃん、もうすぐいなくなっちゃうの?」
ゆうちゃんは、とても悲しくなって
おじいちゃんの顔を見つめました。
西に傾いたお日様で、空はオレンジ色。
ふたりの影を長くしています。

「だれいもいつかは、道の終わりがくる。
それがいつになるかは、わからんことじゃ。
わしらにできるのは、一日、一日を、
おかげさまでと感謝して、
せいいっぱい大切にすることじゃ」

「それにな。目には見えんが、
この桜も花びらが散ったその時から、
また次の年に新しい命の花を咲かせようと
準備をはじめておる。
ゆうちゃんも、わしも、みんなみんな、
同じいのちで生かされておるのじゃ」
「同じいのちで!?」
「そうじゃ。同じいのちじゃ。
だから、みんなと、なかよく歩いていくことじゃ。
それだけで百点満点じゃ」

ゆうちゃんが五年生になったとき、
おじいちゃんの道は終わりました。
大きな桜の木は、
今年も新しい花をいっぱいに咲かせています。

「ゆうちゃん、
ずいぶんおねえさんらしくなったわね」
大学生になった、おとなりのおねえさんです。

「おかげさまで」
ゆうちゃんは、そう言って、
コクリを頭を下げました。

きょうも公園は、たくさんの人であふれています。
みんな支えられながら、
同じいのちで生かされていることが、
ゆうちゃんにもすこしずつわかってきました。

いつでも胸に手を当てると、
なつかしいおじいちゃんの声が
聞こえてくるようです。
「おかげさま。ほんに、ほんに、おかげさまじゃ」

大きな風が吹いて、桜の花びらは
天まで届くように高く高く舞い上がっていきました。

「おじいちゃん、ありがとう」


時空をこえてつながっている
「いのち」は目には見えません。
それを支えてくれている
「おかげさま」も目には見えません。
見えないものを感じる力を育まなければ、
なぜ「いのち」が大切なのかも感じられないと思うのです。

作:草葉 一壽(くさば かずひさ) 
絵:平安座 資尚(へいあんざ もとなお)



おかげさまで、こうしてご紹介ができました。
よい挨拶の言葉を、笑顔を添えて伝えていきましょう。


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写真は:去年の夏も暑かった。
(C)芥川千景さん
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kuri-maの参考記事「いのちのまつり」シリーズ
 私たちの命の出発は?!絵本「つながってる!〜いのちのまつり」より
 私たちに命をくれた人って?!「いのちのまつり」



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