今日は七夕でした。
梅雨が明けない中、今年の七夕も
天の川は見られないかもしれませんが、
それ以上に、九州の雨の被害があまりにむごく
状況が気になるところです。
とはいえ、今日は七夕のお話をすることにしましょう。
そもそも「七夕」と書いて、
なんで「たなばた」なのでしょうか?
「織姫と彦星」のお話はお馴染みですが、
よく知っているようで、実は知らない、
「七夕」についてのお話です。。。。
*☆*
元旦、雛祭り、端午の節句に続き、並びの数字の日には、宮中などでも昔から五節句の行事がありました。
七夕もその一つです。もともとは宗教的な意味のある大切な行事でした。
また沖縄では、お墓を掃除し、もうすぐお盆ですよ、と伝える日となっているということ。
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当然これらの行事は陽暦でなく、陰暦(旧暦)で行われていました。
七夕は、陰暦では立秋の後頃が多いので、古来の七夕は秋の季語なのだそうです。
ちなみに今年の陰暦の7月7日は、8月25日になります。
毎年、梅雨と重なり雨の多い七夕。
日本では、織姫と彦星が会えないんじゃないか、とかここ何十年、やきもきしてきたわけですが、陽暦で祝うこと自体に無理があるのではないか、と私は毎年思っています。
陰暦では、梅雨時とかさなるグレゴリオ暦よりもずっと晴れる確立が高いし、必ず下弦の月になることから、月が地平線に沈む時間が短く月明かりの影響を受けないそうです。
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さて、七夕と言えば、七夕飾り、笹飾り。
今では各家庭で笹飾りをすることは少なくなりましたね。
この笹には、先祖の霊が宿るのだそうです。
七夕と言えば、笹飾りと、織姫と彦星の話で終始してしまいやすいですが、実はお盆行事のひとつで、先祖崇拝の行事だったということです。
本来はやはり宗教的意味合いが強かったようです。
クリスマスのサンタクロースと同じように、現代に至るまでに様変わりして、お祭り化、さらにはイベント化して来てしまったんですね。
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では、織姫と彦星がどうつながるかというと、このあたりは中国からきています。
織姫(織女・しょくじょ)は、その名のごとく機織(はたおり)の神。
元々中国にあった牽牛(けんぎゅう)星と織女星の伝説と、手芸や芸能の上達を祈願する乞巧奠(きこうでん)という行事が合わさって、七夕の起源になったようです。
お願い事をするなら、芸事の上達などを願う方が、本来の七夕の目的には合っているかもしれません。
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それから、「七夕」を「たなばた」と呼ぶようになったのは、これまた中国の行事が日本に入ったためです。
五節句のひとつとして、日本でも昔から宮中で行なわれた行事が「しちせき」でした。
また、民間では古くから豊作を祈り種をまく「種幡祭り(たなばたまつり)」や、「棚機女(たなばたつめ)」という禊ぎ(みそぎ)の行事があったといいます。
これらが混同され、「七夕」=「たなばた」として伝わったのではないかと言われています。
「七夕」が「しちせき」だったというのは、読み方からして、そうでしょう。
宮中の由緒ある行事が、民間のお祭り行事と一緒になった、というところでしょうか。
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さらに、「たなばたさま」の歌にもある「五色の短冊」の五色は、五行説にあてはめた五色で、緑・紅・黄・白・黒をいいます。
短冊は日本だけのもので、中国では五色の糸をつるすのだそうです。
織姫にあやかった手芸と芸事のお祭りにふさわしいですね。
*☆*
JKの娘によると、
七夕にはそうめんを食べるというのが、
新しいトレンドのようです。
糸のように長いそうめんが、五色の糸のイメージや、
そうめん流しが、天の川を連想するのかもしれません。
何かわからないながらに、短冊に願い事を書いたり、
天の川を見上げてきた七夕の日でしたが、
深い意味のある宮中の儀式であり、
先祖を祭るものであったようです。
つまりは、お寺や神社に行かないまでも、
厄除けや祈願をし、先祖供養をする
家庭の宗教行事といえるかと思います。
本来の行事としては、
6日の夜から、7日の朝にするのがいいそうです。
星に願いを託すのも、天の川を見上げるのも、夜が合っています。
過ぎてしまいましたが、
七夕の前日に、ささやかな祈りの時間を持つのがいいようです。
さらに、お天気に恵まれない時には、
陰歴の7月7日(今年は8月25日)の前夜に、
もう一度空を見上げながら
先祖のための行事をしてみるのもいいかもしれませんね。
この大雨がこれ以上深刻なものとならず、
早く収まることを願いつつ、
七夕の祈りを捧げていきたいと思うのです。。
プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
世界平和の夢をあきらめられない、ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。見えない世界、霊界、神様についてや、ズバリあなたの使命をお答えします。夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
自作の小説と詩のサイトはこちらから→三月 さくら待つ月、四月 しあわせの始まり
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