使い過ぎに注意しなければならないのは当然ですが、かといってスマホ・ゼロは無意味であるといいます。
『週刊文春』に「スマホを1日1時間以上見ている子どもは成績が下がる」という掲載があったとか。
先日の記事で触れましたが、大人も子供もスマホ漬けになりやすい昨今、知っておいた方がいい内容かと思い、紹介します。
これは、「脳トレ」の監修を手がけた川島隆太教授らが、仙台市立の中学生約2万4000人に対して行った調査結果です。
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スマホを一日何時間もするようになると、前頭前野がマヒ状態になってしまい、たとえそれ以外の時間でいくら何時間も勉強を頑張ったりしても、効果が出にくいのだとか。
これは、スマホは害があるという単純な話ではなく、スマホをいじるのが1時間以内であれば、勉強や仕事など影響は出ないという面白い結果も提示しています。
平日に勉強時間が30分未満の場合では、 スマホの利用時間が1時間未満の場合が63.1点、スマホを4時間以上利用する生徒は47.8点と、15.3点の差がついたといいます。
これは納得できるかもしれませんが、2時間以上家庭で勉強している場合でも、スマホの利用時間が1時間未満の生徒の平均点が75点に対し、 4時間以上利用する生徒の平均点は57.7点と、17.3点の開きが出たということです。
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「テレビを見たりテレビゲームをしている時、脳の中の前頭前野という部分は安静時以上に血流が下がり、 働きが低下することが分かっています。また、ゲームで長時間遊んだ後の 三十分から一時間ほどは前頭前野が麻痺したような状態となり、機能がなかなか回復しません。 この状態で本を読んでも理解力が低下するというデータもあります。
また、テレビの長時間視聴を三年続けた五〜十八歳の子の脳をMRIで解析すると、 前頭前野の思考や言語を司る部分の発達が、長時間視聴していない子に比べ、悪くなる傾向はこれまでの研究で確認できています。 つまり、スマホを長時間利用することは、ゲームで遊んだりテレビを長時間視聴した 後の脳と同じような状態になって、学習の効果が失われるのではないかと考えられます。
前頭前野の具体的な働きは、記憶する、学習する、行動を抑制する、将来の予測をする、 コミニケーションを円滑にするなど、人間ならではの心の働きを司どっています。
ですからスマホの長時間利用が脳に与える影響は、これまでの脳の研究データが示すストーリー上にあると考えても外れていないと思うのです
スマホの利用時間が一時間未満と 答えているグループの平均点は、スマホをまったく利用しないグループよりも点数が高い。
恐らく、気分転換や息抜きの道具としてスマホを上手に使うことができれば、良い作用をもたらしているのではないかと考えられます。
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このように、スマホは有害だから、何が何でも禁止するとかいうことは必要なく、1時間以内なら、むしろ仕事や勉強の効率を上げる効果があるのかもしれない、という結果がでています。
スマホ漬けになるのはとても危険ですが、短時間でスマホを楽しみ、友達とのコミュニケーションも取り、検索など上手に活用して、賢く便利に使っていくことをお勧めしたいと思います。
ただ、逆に長時間スマホやゲームなどに時間を費やすことは、その時間以上に、私たちの人間らしい生活を損なっていくものである気がします。
うちの末っ子が動画やゲームにはまっていると、彼のもっている本来の生き生きとした部分がなくなり、生気を取られるような印象を受け、この動画・ゲームは宇宙人の侵略より怖いかもしれない、と感じていました。
やりすぎや、依存状態になることは、もちろん子供だけでなく大人も、気をつけても気をつけすぎることはないことだと思います。
プロフィール
ほんままゆみ(本名:栗原まゆみ)
世界平和の夢をあきらめられない、ヨーロッパ滞在歴≒ボランティア歴ありの、三男一女の母。見えない世界、霊界、神様についてや、ズバリあなたの使命をお答えします。夢を叶えたい人、カウンセリング募集中!(四柱推命鑑定も可。)
自作の小説と詩のサイトはこちらから→三月 さくら待つ月、四月 しあわせの始まり
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