明日は、イースターです。(東欧では今年は5月1日に祝います。)
イースター、つまり復活祭。
この「復活祭」と「復活節」について、興味深いお話をします。
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イースターとは、春分から数えて次の満月から、最初の日曜日を定めているということ。
もともとは、イエス・キリストが十字架上で処刑された後、三日後に、復活した記念日です。
金曜日に十字架につき、日曜に復活したことから、日曜を聖なる日、聖日として、礼拝をしたり、安息日として守ってきたのが、キリスト教の生活に根付いた伝統です。
キリスト教では、イエスの十字架をシンボルとし、とても大切にしますね。
十字架についた日を聖金曜日(受難日)と呼び、復活祭前の週を「聖週間」として、行事が行われています。
(関連ニュースを下に掲載)
復活祭前の「聖週間」、世界各地で行事◇
復活祭前の「聖週間」、世界各地で行事◇
キリストの復活の日を祝う復活祭は、ある意味クリスマスより大切な行事だということです。
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さて、復活したイエスは、信徒たちと49日間共に生活したといいます。
亡くなった人が復活?!と疑問に思われるでしょうが、しょげていた信徒たちを俄然やる気にさせたのは、やはり、キリストが現れたからではないかと思います。
私はそれこそ、「霊」であるのではと考えています。それが一番納得いく解釈です。
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復活祭と復活節?!
復活祭と復活節?!
さて、「復活祭」と「復活節」を混同していたのですが、厳密には違うようです。
一部のプロテスタントでは、「復活節」も復活祭のその日をいうこともあるようですが、一般に、復活祭から7週間の期間を、「復活節」と言うのだそうです。
7週間というのは、49日です。
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その翌日、復活から50日を経た日に、ペンテコステ(聖霊降誕)が起こったと言われています。(聖書に書かれています。)
ペンテというのは、50を意味し、ペンテコステは、50番目、つまり50日目を表わす言葉だといいます。
3日+49日で、ペンテコステが起きました。
その日は、ユダヤ教の五旬節の日だったと、聖書に記述されています。
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仏教でも、35日や49日の期間というのを大切にします。
その期間は、亡くなった霊も親族や大切な人たちの元に一緒にいるのですが、その後は完全にあの世に旅立つといいます。
驚いたことに、イエス・キリストが復活し、49日を一緒に過ごして昇天していったことは、仏教圏で普通に信じられてきたことと、まったく一致するというわけです。
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キリスト教というのは、考えてみればキリストの死と共に蘇ったともいえるでしょうか。トップを失って散り散りになった信徒たちを呼び集めたのは、復活したイエス・キリストでした。
そして、ペンテコステで、奇跡が起き、何千もの人々が集まるようになりました。
そこから、本当の意味でキリスト教というのが始まり、現在の基盤に広がるきっかけとなったということでしょう。
明日は、イースターエッグや、イースターバニーの意味、イースターのいわれなどをお話します。お楽しみに。
復活祭前の「聖週間」、世界各地で行事◇
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