米家庭クリスマス電飾の消費電力量、途上国の年間使用量超える
(ニュースは下に掲載)
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170年ほど前の12月に、ディケンズの「クリスマス・キャロル」は発行されたといいます。(1843年12月17日あるいは19日と言われる)
イギリスでは本当に馴染み深いもので、クリスマス前になると、ロンドンの目抜き通りにあるデパートのショーウィンドーに、一目で「クリスマス・キャロル」の愛すべき登場人物たちだとわかるようなディスプレイがなされるそうです。
イエス・キリストの生誕にまつわるディスプレイが、ヨーロッパでは普通だと思っていたのですが、イギリスでいかに愛されている物語かがわかりますね。
今日は、ざっと、このお話をダイジェストで紹介します。
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話はクリスマス・イブ。
街角ではクリスマス・キャロル(キリストの誕生を祝う歌)が聞こえ、厳しい冷え込みの一日だったが、金持ちで守銭奴のスクルージにとっては寒さも何の影響も与えない。
彼ほど冷酷な人間はいないのだ。
スクルージは訪れた甥のクリスマスの挨拶と招待を、にべもなく断り、
丁重に寄付を求めてきた紳士たちを、辛らつな言葉で追い払い、
クリスマス・キャロルを歌った若者を震え上がらせて、
事務所に務める書記(ボッブ)には、ろくな報酬も与えず水槽のように冷えた部屋にいさせて、それでも給料泥棒のように言っていた。
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誰も解かすことはできなかった彼の心を変えさせたのは、
7年前に他界した共同経営者マーレイの幽霊と、三人の精霊たちだった。
マーレイは生前の罪のために、鎖でがんじがらめになっていた。
自分と同類のスクルージも同様に、既にこのような見えない鎖を自分自身で作っているのだと警告する。
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そして予告どおり現れたのが、まず「過去のクリスマスの精霊」。
精霊はスクルージを、少年時代に連れて行った。
そこには孤独な、文学を愛する少年(スクルージ本人)がいて、
また、こよなく愛してくれた優しい妹も登場する。
続いて、若い頃の勤め先での、この上なく楽しかったクリスマスのパーティーで、幸せだった頃を思い出す。
そして、(守銭奴となり始めた彼に絶望した)恋人との別れのシーン。
その恋人がその後築いた温かい家庭も精霊は見せ、
スクルージが、その冷たい心によって失ったものを、教えてくれたようだった
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次に「現在のクリスマスの精霊」は、最初に、彼が雇っている小男のボブの家庭へと彼をいざなう。
ボブはとても貧乏な生活をしていたが、家族に愛されていた。
子どもたち、中でも障害を持った末の男の子ティムの純粋無垢さに、スクルージは心を奪われる。
そして、甥の家庭では、仲間たちを呼び、新婚の妻とその妹たちが素晴らしい食事を準備していた。
スクルージは誰からも見えない存在になっているにもかかわらず、その場にいるのが楽しくなり、人知れずゲームでも声を張り上げて答えを言って参加していた。
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次に、「未来のクリスマスの精霊」は
ボブの子ども、ちびのティムが死んでしまい嘆き悲しむ家族の姿を見せた。
更に、ある老人の死を見せる。
同業組合の誰も弔いすら喜んでしたがらず、家の物や、着ていた服まで剥ぎ取り売る者たち、そして、無残に一人部屋に転がされていた死体。
墓石の名前を見せられて初めて、それがスクルージ自身だと知って呆然となる。
彼はちびのティムのために、そして自分自身が無残な死を迎えないために、心から生まれ変わることを誓う。
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そして目覚めると、時はクリスマスの朝に戻っていた。
スクルージは誓いどおりに生まれ変わり、ボブの家には大きな七面鳥を届け、
街角の子どもにはお駄賃をあげ、多額の寄付を申し入れ、
また甥の家に遊びに行き、明るく楽しく過ごした。
そして、ちびのティムは死ぬことはなく、
スクルージは彼の第二の父親になった。
「神様が私たちすべてに祝福を与えてくれますように」という
ティムの言った言葉でこの物語は終わる。
“May God bless you!”
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幽霊によって、人が心を入れ替えるなんて、幽霊好きなイギリス人らしいですね。
変わったことで一番幸せになったのは、スクルージ本人でした。
明日は、この物語にまつわるお話です。
写真は:PASS THE BATON リース
by (C)ひでわくさん
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無断転用はご容赦願います
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