世の中には体は生きているが、
心が死んでいる者がいる。
反対に、体が滅んでも
魂が残っている者もいる。
心が死んでしまえば生きていても、
仕方がない。
魂が残っていれば、
たとえ体が滅んでも意味がある。
吉田松陰
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心が死んでいる者がいる。
反対に、体が滅んでも
魂が残っている者もいる。
心が死んでしまえば生きていても、
仕方がない。
魂が残っていれば、
たとえ体が滅んでも意味がある。
吉田松陰
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最近子どもが見ている、「ワイルド・ヒーローズ」というEXILEが出演するドラマで、主人公が信条として伝えているのが、
「勝つまで負けるな!!
負けって決めなければ、
それは勝つ途中だ」
というもの。
あきらめなければ、まだ負けてはいない、というのです。
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また、上の松蔭の言葉は、聖句など有名な言葉を思い起こさせます。
「死なんとするものは生き、
生きんとするものは死す
(必死即生 必生即死)」
(呉子兵法)
「あなたは、生きているとは名ばかりで、
実は死んでいる」
(ヨハネの黙示録3:1)
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では、魂が残るとは、どんな生き方なのでしょうか。。。
吉田松陰といえば、
「至誠にして動かざるものは、
未だこれあらざるなり」
という孟子の言葉を座右の銘にしていたという、絶対諦めない私心のない人、という印象があります。
「ワイルド・ヒーローズ」の言葉でいうとこうなります。
勝つまで負けるな!!
あきらめなければ、いつか「誠」に至ることができる。
吉田松陰は、結局安政の大獄で倒れますが、彼の弟子たちは、新しい日本を作る逸材として大活躍しました。
松蔭は処刑されたわけですが、その魂は不滅だったということでしょう。
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「かくすれば かくなるものと知りながら
やむにやまれぬ大和魂」
「親思う 心にまさる親心
今日のおとづれ 何と聞くらん」
これは、二つとも松蔭の作ですが、上の歌は安政の大獄で江戸に行く最中のものだとか。
そして下の歌は、彼の「辞世の句」です。
彼は、自分の命を考えて行動したのではなかったのでしょう。こうすれば、極刑になるかもしれないと知りながら、最後まで日本の国を思い、真実の思いを伝えようとしました。
また、処刑されれば、親がどれだけ悲しむか、分かりすぎるくらい分かっていたのでしょう。
しかし、親を思う心以上に、国の未来を憂う魂からの思いを、どうしても抑えることができなかったのでしょう。
松蔭は、こうして自らの命を犠牲にしたのです。
心は生かし続けたので、魂は永遠に不滅となり、その後、多くの人が、彼の精神に共鳴し、立ち上がりました。
そして、今でも私たちは松蔭を心の師とするのでしょう。
「誠」は誰にも殺させないし、誠をもった魂は、さらに繁殖するのです。
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