つらさや悲しみ、強いストレスなどは、
心の片すみにおしのけてしまわず、
自分を労わる気持ちを持とう。
斉藤茂太
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心の片すみにおしのけてしまわず、
自分を労わる気持ちを持とう。
斉藤茂太
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アメリカでは、15分に1人が自殺している計算になるということです(年間3万4000人)。
日本でも、やはり年間3万人が自殺していますから、人口一人あたりで割ると、アメリカよりかなり高い割合となるでしょう。
(国別順位では、日本は13位、アメリカは34位)
うつ病というのは、さまざまなストレスが原因と言われていますが、この世の中、ストレスを感じないということは、不可能です。
うつ病は先進諸国にも蔓延しています。
真面目で勤勉な日本人も当然、うつ症状で悩む人が少なくありません。
精神科医だった斉藤茂太さんの言葉を紹介します。私たちのストレス社会での過ごし方の参考になるかと思います。
☆
気持ちが沈んだら、散歩に出よう。
お気に入りの場所に行って、疲れた心を休ませよう
長時間ストレスにさらされたり、ショックな出来事や悲しい出来事が続けば、だれでもうつ状態になる可能性がある。
つらさや悲しみをがまんしすぎることで、心のエネルギーがすり減ってしまうからだ。
そんなときには、心にも休養を与えよう。
休養のとり方には、主に「なにもしないでじっと安静にする」「体を軽く動かして心身に刺激を与え、リフレッシュする」という、二つの方法がある。
☆
日ごろ感じる憂うつ感などを解消するには、まず、体を動かす散歩を試してほしい。
散歩は全身運動で、体の負担になりにくく、歩くことで血行もよくなる。
また、見慣れた街であっても、歩きながら風景を見ることで、季節の移り変わりを感じたり、新しい発見をしたりして、心が刺激される。
ゆっくり時間がとれない人は、職場や自宅のそばに、自分だけのお気に入りのコースを作っておくといいだろう。
季節の花が見られる街角、静かで雰囲気のある裏道、広々とした公園のベンチ、おいしいコーヒーの飲めるカフェ……。
日常から心を解き放てる場所を作っておいて、ゆったりと気持ちをくつろげるのだ。
☆
もし時間があるなら、ちょっとした日帰り旅行のように、行ったことのない街を歩いてみるといいだろう。
降りたことのない駅で途中下車してみたり、乗ったことのない電車に乗り換えてみたり。
非日常に自分を置くことで、心を切り替え、気分もリフレッシュできる。
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つらさや悲しみ、強いストレスなどは、心の片すみにおしのけてしまわず、自分を労わる気持ちを持とう。そうでなければ、毎日を明るく、健康的に過ごすことはできないのだ。
泣きたいほどつらいのに、平静を装って、心のなかで涙をこらえてはいないだろうか。
自分の気持ちを整理しなければ、いつまでたっても心に重しがのったままだ。
もしも、散歩をしたり、軽いスポーツなどで汗を流しても、気持ちが晴れないときや、無気力になってなにもやりたくないときは、うつになりかかっている可能性がある。
そんなときには、迷わず精神科や心療内科などの医療機関にかかってほしい。
ヒント つらくなったら逃げ込める非日常を作って、自分を癒そう
「モタさんの重たい心がフワリと軽くなるちょっといい言葉」より
kuri-maの参考記事
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