正しい道をまっすぐに行く。
ただ、癖ばかり見つめてもしかたがありません。
ただ、癖ばかり見つめてもしかたがありません。
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悪い癖、についてお話します。
昨日は、悪い癖の中でも最悪の癖についてお話しましたが、今日は「悪い癖」一般についてのお話です。
癖というのは、いい癖はついたと思っても、すぐに曖昧になってしまうというのに、悪い癖は特に、厄介です。
服についたアイロン癖のように、簡単には付いてくれないのに、一度付くと、なかなか消えてくれません。
また、アイロンで折り目をつけるとき、その癖が誤誘導します。最初のピシッとしていた正しい折り目は消えてしまい、だんだん正しい位置も曖昧になってしまいます。
一学期で見事によれよれになってしまった哀れな息子の制服のズボンを見ていて思いました。習慣が大切だ、と。
また、轍(わだち)で表現しても、分かりやすいですね。
真っ直ぐ行こうと思っていても、くっきり曲がってついた轍にはまったら、そこを抜けて真っ直ぐ行くのはなかなか難しい、普通の力ではなく、何倍もの力が必要になります。
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人生にも癖があります。
困ったことに、その癖は、そのまま代々家系を通して受け継がれていきやすいものなのです。
いい癖はなかなか付けられないし、続かないのに、悪い癖は、嫌だと思っているのに、つきまとい、やめられず、なんと自分だけでなく、子どもも孫も、子孫代々受け継いでしまうのです。
たかが、癖、されど癖、で、なかなか直せないのは、そういう習慣性になっているから。染み付いている場合もあります。
そして、生まれた時からインプットされていることもあるのです。
これは、悪い癖だ、と思ったら、意識して姿勢を正す、ここから始めましょう。
癖を矯正するのは大変ですが、まず、これは私の悪い癖だ、と自覚することが大切です。
そして、直したい、と思うことです。そういう意識がなければ、そもそも難しいことです。
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子どもや孫のために、と思えば、少し頑張る気力も沸きますね。
子どもさんの問題が起こった時、大体は、親の問題であることも多いのです。その機会に子どもと一緒にこの悪い癖を克服していこうとするのがいいと思います。
早寝早起きを子どもにばかり求めても、なかなか子どもはしません。
好き嫌いなく食べることも、親がおいしそうにパクパク食べ、また、楽しい食卓にしてあげることも必要ですね。
子どもがあれができない、これができない、遅い、下手だ。
これは、一緒にやってあげていない親の不足が表れているのかもしれません。自分ですばやく上手にできるようになるまで、見守ってあげることも必要ですね。
子どもへの対処の仕方も、癖ですね。
誉めて育てる、理想的な方もおられれば、感情的に怒る、叱る、中には折檻する、そんな親もおられます。
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例えば、私は感情的になって子どもに言い過ぎるところがあるのですが、やはり癖ですから、走り出すと止まらなくなります。
一時停止ボタンを押し、思いの電車から降りる、これができればいいのですが、感情的になってしまうと、ブレーキが間に合いません。
それならば、まずい、と思ったら、なかなか言いたくないですが「ごめんね」とか、言ってみる。この方が効果的かもしれません。
おまじないと思って、「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」この言葉を言ってみるのです。
これは、全てをリセットできる魔法の言葉なので、今までの嫌な思いや、漂っていた雰囲気を一掃できたりします。
ホ・オポノポノでは、これを「クリーニング」と言っています。
いろいろ心にあるものを、真っ白に浄化してくれるわけです。
今までは、感情的に怒るのが癖でしたが、これからは、口が開けば「ありがとう」という新しい癖をつけたいと思うのです。
「始めに言葉ありき」と聖書にありますが、太古から、いえおそらく宇宙の初めから、言葉はあったのです。
言葉は神様から与えられたプレゼントなので、正しく使えば神様が与えたかった良いものが得られるのではないでしょうか。
よい言葉を言えば言うほど、心も体も健康に、明るい気持ち、前向きな気持ちにあふれてきます。
嫌なことは考えていても、毒なだけですから、よい言葉を発して、元気に過ごしましょう。
良心の声に従って、よい言葉を重ねているうちに、いつの間にか良い行動ができるようになり、悪い癖も、いつの間にか直っている、かもしれません。
ただ、癖ばかり見つめてもしかたがありません。
正しい折り目は、神様が教えてくれるので、それを一心に見ていけば、いつの間にかできているのです。
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