「自分は神様に生かされている。
だから絶対に助かるんだ」
という思いがあると、
それが捨て身で立ち向かえる
強さに変わっていきます。
三浦雄一郎
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だから絶対に助かるんだ」
という思いがあると、
それが捨て身で立ち向かえる
強さに変わっていきます。
三浦雄一郎
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昨年、80歳で世界最高齢エベレスト登頂を成した三浦雄一郎さんのインタビューがありましたので、紹介します。
エベレストで優雅なお茶会をした、というのですが──
また、もう一つ語っているのは、「できない理由を考えていても未来は開かない」
これが、実際にやっている人の言葉ですね。
(「致知」という雑誌に掲載されたものの一部です。)
◇
今回のエベレスト登山では、
8500メートル地点でお茶会を
開きました。
世界最高所でのお茶会を開こうと
事前に計画し、準備していたのです。
私はお茶の作法も何も知りませんが、
赤坂の虎屋さんにお願いをしたら
背負い切れないほどの羊羹を
いただきました。かつまた、
京都の福寿園さんにお願いをすると、
裏千家で使っているという
お抹茶をたくさんいただきました。
茶碗も国宝クラスのものを用意して
持っていきました。
これは素晴らしい体験でした。
テントの外はマイナス30度で
吹雪いています。我われのテントの
すぐ脇をイギリスやドイツの
若い登山家たちが必死になって
登っています。
そんな場所で優雅にお茶会を
やっていると不思議と心が落ち着き、
頂上にアタックする四人の心が
一つにまとまりました。
お茶でカフェインをかなり取った
はずなのに、かえってリラックスして、
僅か2時間しか仮眠できなかったのに、
ぐっすり寝て、さわやかな気持ちで
目覚めました。懸念した不整脈が
出ることもありませんでした。
こうして、とうとう80歳の
エベレスト登頂に成功したのです。
◇
人間というのは、
年をとればとるほど、いろいろな
できない理由が浮かんできます。
今回だって、骨折に心臓の手術と、
やめる理由はいくらでもありました。
しかし私は、できない理由を並べる
よりもできることを考えました。
エベレストに入ってからも、
20センチ、30センチ、50センチ
と一歩ずつ歩き続け、ダメなら引き返す
ということを繰り返しました。
しかし最後の最後まで諦めずに、
この一歩ずつ≠繰り返した
ことによって、ついに夢の頂上に
立つことができたのです。
できない理由ばかり考えていても
未来は開けません。いまの自分に
何ができるかと突き詰めて考える
ことによって可能性が生まれ、
未来が開けていくのだと思います。
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以前も、三浦さんの記事を書いたことがあります。
登頂直前の著書の内容と、70歳で登頂した時のお話、そして様々な名言を掲載しました。
70歳の頃は「皆さんもできるんじゃないですか」と語っておられました。
メタボのオヤジとしてこのままたそがれていきたくないと、一念発起してエベレストを夢に掲げ、6年がかりで偉業を成し遂げられたというお話でした。
私たちも、夢を叶えましょう。
あきらめてしまったら、何も始まらない。
何個できない理由があっても、やらない理由にはならないのですね。
豪雨の影響で一部水没、中国の鳳凰古城
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