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2013年06月15日

フェイスブックの感動話には要注意?! 《感動エピ》「一沈一珠」、海女の心意気から生まれた言葉!


緑に乾杯。 「2013 横浜山手西洋館 〜花と器のハーモニー〜横濱プロムナーデ〜初夏のお散歩〜」


「一沈一珠」

海女がいったん海に潜ったら、
どんなに息が苦しくなっても、
一個の真珠を見つけ出すまでは、
決して浮上しない









「あまちゃん」が大人気となっている折も折、海女にまつわる「一沈一珠」という素晴らしい言葉があることを知りました。


一沈一珠(いっちんいっしゅ)という言葉があります。青森在住の木村将人さんから教わりました。

木村さんは大学生の頃、二人一組でやる、肉体的に非常にきついアルバイトをしたことがあったそうです。ある夜、寝起きを共にした大学浪人中の相棒がいいました。

「自分は母一人子一人の身なのだが、きっと大学に入って母を安心させてやりたい。卒業して仕事に就き、母を楽にさせてやりたい。

自分は小さい頃から、一沈一珠という言葉をかみしめながら頑張ってきた。海女がいったん海に潜ったら、どんなに息が苦しくなっても、一個の真珠を見つけ出すまでは、決して浮上しない。というところからこの言葉はできたらしい。

自分はいままで何度もつらい思いをしてきたけれど、その都度、この言葉を思い出して生きてきたんだよ」

一夜、一緒にアルバイトをした相棒が漏らしたこの言葉を、木村さんはいまも忘れないといいます。

一沈一珠──すばらしい言葉です。本書に収録された5つの物語に登場される人たちに思いをはせる時、そこに共通しているのは、この「一沈一珠」の生き方ではないだろうかと思います。

 藤尾英昭=文
「心に響く小さな5つの物語U」 あとがきより
(抜粋編集しています)



フェイスブックなどで出回っている感動話の中に、捏造があったり、それどころかそれを利用した悪質なものまであるようです。

私も、フェイスブックで回ってきた感動話に涙して、すぐに「いいね!」をして、時にはシェアまでしています。このブログにもいくつも紹介してきました。
出典がはっきりしているものもありますが、実はよくわからないものもありますね。

ただ、私に回ってくるまでに、多くの人が感動したから、私にまでつながってきたわけです。それくらい感動話には力があるということでしょう。
誰かが書き加えたりすることはできるのですが、大体は、コピペでそのごとく伝えることが多くなった現代、伝言ゲームのようにとんでもないことには、あまりならないように思います。

とはいえ、こうやってSNSが広がる前、チェーンメールで広がった「100人の村」というメッセージがありましたが、これには同性愛賛美の一文が加えられ、広く伝わってしまっています。悪意や何らかの意図があれば、変わる余地はいくらでもあるということなのですが…。

ちなみに、今回この「心に響く小さな5つの物語U」については、1話以外は、ネット検索しても、出てこないということは、誰も紹介していないのでしょう。
ですから、昨日のものもそうですが、私がタイピングしました。それなりに労力を使っています(笑)。

感動話というのは、実話というのが前提ではありますが、多くの人が心を動かされたということなのですから、それだけですごい、とも思います。

私は創作もする人なのですが、人が感動する話を、作り上げるということは、それが全くのフィクションであればあるほど、難しいことではないかと思います。事実は小説より奇なりというように、すごいことは私たちの身近にも起きているんではないでしょうか。

特に子どもが小さいころは、ささやかなことですが、感激や感動の連続だったような気がします。今でもそうですが。

悪意のある捏造やデマは許せませんが、美談がたとえフィクションでも、私はその美談には罪がないと思うのです。
多くの人を感動させたこと、その一人ひとりとの出会い、その人が感動した心というのは、嘘はなかったと思うので。
感動は人の心を洗い、時にはその人の人生を変えるほどの大きなパワーを与えます。

昨日、「空飛ぶ広報室」(日曜劇場)の録画を見ていましたら、自衛隊で作ったPVの内容が捏造だというデマが広がって大変なことになっていました。
事実がどうか、よりもデマを人は信じるようです。これは、ドラマでなくても、実際にありがちなことです。

もちろん、故意に捏造したり、悪意や利己的な金儲けのためにすることはよくない、と私は思います。
そういうものは、胡散臭い雰囲気が漂います。また、もしも感動話を利用して、騙して何かしようとするとしたら、感動話から逆襲に遭うことでしょう。
罪のないほら話は、人を愉快にさせたりもしますが、悪意のある場合は、その分だけ自分の首を絞めることになるのではないか、とこう思います。

昨日紹介した椋鳩十さんのお話では、『ジャン・クリストフ』に感動して人生を変えた人が出てきます。
『ジャン・クリストフ』というのはベートーベンをモデルにしていますが、フィクション小説です。作者のロマン・ローランはベートーベンに思い入れがあったようで、彼に関する本も書いていますが、それも必ずしも事実ではない部分があると判明しています。

作り話に感動して、人生を変える、そういうこともアリなのですから、感動話について、これ実話じゃないんじゃないかと勘ぐったりしなくてもいいのではないかと。

たとえ、作り話に感動してしまったのだとしても、それで泣いた人の心は、その涙で洗い流されてきれいになり、感動に膨らんだ心は、パワーが満ちているのです。何も損はないのではないでしょうか。

ということで、感動エピソードはこれからも発信していきたいと思うのです。
一沈一珠、一度始めたからには、よいもの、キラッと光る珠玉を見つけて発信し続けます。


今日もいい一日を

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写真は:緑に乾杯。 
「2013 横浜山手西洋館 〜花と器のハーモニー〜横濱プロムナーデ〜初夏のお散歩〜」

by (C)芥川千景さん
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