お正月気分の抜けない、新年の5日目ですね。
さて、今日はいつか取り上げようと思っていたものを紹介します。二人の若者が見た「まち」とはどんな街だったのでしょうか?ちょっと考えさせられるお話です。
◇
ある町の入り口に一人の老人が座っていた。
そこに、よその町から一人の若者がやって来た。
若者は老人に尋ねた。「この町はどんな町ですか? どんな人たちが住んでいますか?」
老人「君はどんな町からやって来たのかね?」
若者「僕がいた町は、利己的で悪賢い人が多かった。安心して住めない、イヤな町でした」
老人「この町も同じようなものじゃよ」
若者は町に入っていった。
そして間もなく、老人が言ったとおりの町であることを知った。
しばらくして、別の若者がやって来て、老人に尋ねた。「この町はどんな町ですか? どんな人たちが住んでいますか?」
老人「君はどんな町からやって来たのかね?」
若者「僕がいた町は、やさしくて親切な人が多かった。とても住みやすい、素敵な町でした」
老人「この町も同じようなものじゃよ」
若者は町に入っていった。
そして間もなく、老人が言ったとおりの町であることを知った。
◇
さて、あなたにとって、あなたの住む町とは?
また、あなたにとって、今年は?
写真は:トリコロールなメジロ。
by (C)芥川千景さん
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撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います
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