つらさや悲しみ、強いストレスなどは、
心の片すみにおしのけてしまわず、
自分を労わる気持ちを持とう。
斉藤茂太
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心の片すみにおしのけてしまわず、
自分を労わる気持ちを持とう。
斉藤茂太
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うつ症状のある人のほうが喫煙傾向、米研究
国際ニュースAFPBB◇
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戦時下のアフガンで、頻繁に起こっている毒攻撃は集団ヒステリーだったとか。無理もないことですね。
うつ病治療ゲームの効果が発表されています。対面のカウンセリングと同じくらいの治療効果があったといいますから、すごいです。
アメリカでは、15分に1人が自殺している計算になるということです(年間3万4000人)。
うつ病というのは、さまざまなストレスが原因と言われていますが、この世の中ストレスを感じないということは、不可能です。アフガンのような状態の国だから、極端にうつ病が多いかというとそうではなく、先進諸国に蔓延しています。
真面目で勤勉な日本人も当然、うつ症状で悩む人が少なくありません。
精神科医だった斉藤茂太さんの言葉を紹介します。私たちのストレス社会での過ごし方の参考になるかと思います。
気持ちが沈んだら、散歩に出よう。
お気に入りの場所に行って、疲れた心を休ませよう
長時間ストレスにさらされたり、ショックな出来事や悲しい出来事が続けば、だれでもうつ状態になる可能性がある。
つらさや悲しみをがまんしすぎることで、心のエネルギーがすり減ってしまうからだ。
そんなときには、心にも休養を与えよう。
休養のとり方には、主に「なにもしないでじっと安静にする」「体を軽く動かして心身に刺激を与え、リフレッシュする」という、二つの方法がある。
日ごろ感じる憂うつ感などを解消するには、まず、体を動かす散歩を試してほしい。
散歩は全身運動で、体の負担になりにくく、歩くことで血行もよくなる。
また、見慣れた街であっても、歩きながら風景を見ることで、季節の移り変わりを感じたり、新しい発見をしたりして、心が刺激される。
ゆっくり時間がとれない人は、職場や自宅のそばに、自分だけのお気に入りのコースを作っておくといいだろう。
季節の花が見られる街角、静かで雰囲気のある裏道、広々とした公園のベンチ、おいしいコーヒーの飲めるカフェ……。
日常から心を解き放てる場所を作っておいて、ゆったりと気持ちをくつろげるのだ。
もし時間があるなら、ちょっとした日帰り旅行のように、行ったことのない街を歩いてみるといいだろう。
降りたことのない駅で途中下車してみたり、乗ったことのない電車に乗り換えてみたり。
非日常に自分を置くことで、心を切り替え、気分もリフレッシュできる。
つらさや悲しみ、強いストレスなどは、心の片すみにおしのけてしまわず、自分を労わる気持ちを持とう。そうでなければ、毎日を明るく、健康的に過ごすことはできないのだ。
泣きたいほどつらいのに、平静を装って、心のなかで涙をこらえてはいないだろうか。
自分の気持ちを整理しなければ、いつまでたっても心に重しがのったままだ。
もしも、散歩をしたり、軽いスポーツなどで汗を流しても、気持ちが晴れないときや、無気力になってなにもやりたくないときは、うつになりかかっている可能性がある。
そんなときには、迷わず精神科や心療内科などの医療機関にかかってほしい。
ヒント つらくなったら逃げ込める非日常を作って、自分を癒そう
「モタさんの重たい心がフワリと軽くなるちょっといい言葉」より
kuri-maの参考記事
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