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2012年03月11日

あれから一年たちました?!「瓦礫の中から言葉を わたしの〈死者〉へ」辺見庸論


展望台からの眺め


われわれが見たもの、
あの超弩級のスペクタルというもの…(略)
あの光景とは、…(略)
宇宙の「一瞬のくしゃみ」のようなことだったのかもしれない。
あるいは、大自然、宇宙的な規模でいう
大自然の、一瞬の、一刹那の
身震いのようなものかもしれない。


辺見庸













辺見庸さんの「瓦礫の中から言葉を わたしの〈死者〉へ」を読んでまとめたいと思っていたのですが、けっこう難解だったり、私とは相容れない考え方をしておられたりで、あきらめかけたのですが、今日、3.11の一周年に際して少しだけ、紹介することにしました。

上にあげたニュース記事は、写真や動画で今の被災地や、被災者の状況を、一部かもしれませんが表現していますので、参考にしてください。

辺見さんは石巻市の出身であり、今も友人やその家族が生活していて、幼い頃からの思い出の詰まった地を、人を破壊されてしまいました。
また、以前の戦争で失った痛み、ファシズムへの憎悪と怖れ、そして大自然への畏怖、きっと過去の戦場取材の影響でトラウマ的なものが大きいのではないかと推察するのですが、3.11以降も、かなり精神的につらい状態を通過し、昨年の夏は何も出来ない状況で、ようやくこの書を書き下ろしたということです。

以前にNHKでのインタビューの言葉に関心をもって、全文を掲載したことがありますが(下記)、この本はそれとは別に、その後に書かれたものです。
読んでみて、申し訳ありませんが、お勧めの本ではないな、と思いました。

鋭い意見や、参考になる言葉、なども満載ですが、「ひどい抑うつ状態にあった」と言われる中で書かれたものだからか、理解するには、痛い内容や、厳しすぎる内容、堂々巡りでよけい悩みそうなもの…、何より希望を感じにくい、ラストは宮沢賢治さんの詩を紹介しながら、末期の爽やかさ、死に向かう希望のようなものも感じさせてはいますが…。
真実を書いている部分があろうとなかろうと、だいたいにおいて希望を感じるものとはいえません。

ですから、この本を、特に悩む人には読んでほしくありません。
マイナス的な考えや気分の人にも、益になるとは思えません。
劇薬のようなところがある本です。ある人にはカンフル剤のようになるかもしれませんが。

自分をしっかりもってブレない人、前向きな人、には受けとめられるかもしれません。

例えば、ACジャパンのCMが盛んに流れていた頃のこと、全体主義のファシズムのプロパガンダのように感じ、同じ言葉を合言葉のように言うことに違和感を感じたといいます。
金子みすゞさんの「こだまでしょうか」、宮澤章二さんの「行為の意味」、「あいさつの魔法」のポポポポ〜ンにどうして違和感があるのか。(いずれも私が以前取り上げたもので、ACジャパンのカテゴリーなどにあります。下記)
辺見さんいわく、詩人たちの意図とは別に、おそらく意図的に使われたのだと。彼がそう感じてしまったことは、個人の思いだから仕方がないにしても。

また、被災地での美談にも耳をふさぎたかったようです。
東北の人たちが、暴動をおこさずに、整然と並んで物資を待つ姿勢を、このようなCMなどで抗議運動を心理的に抑制する作用もあったのではないか、といっています。
米軍や自衛隊の活躍にも違和感があったようで。

少し病的というか、非常事態に対するトラウマ的なものが、彼の考えを否定的な被害妄想的なものにしたのではないかと思います。それがいけないとは言えないですが。
また、いずれ、この微妙な内容についてはお話した方がいいかと思います。
  早速、翌日の記事にしました→辺見庸「瓦礫の中から言葉を わたしの〈死者〉へ」を論じてみます?!

実際の被災者の方々にとっては、辺見さんのように、あるいはもっと深刻なPTSD状態の人もおられることでしょう。日本はショックを受けました。私などは、鈍感すぎるほどでしょう。
しかし、「絆」とか「復興」とかいう言葉を、やはり私は大切にしたいと思います。この世の終わりにあっても、希望を見出していきたいと思います。

あまりに多くの人が亡くなって、それを数字でひと区切りにしてほしくない、それぞれ一人一人の生を考えるべきだという辺見さんの思いには、同調できます。

逝った人々を
「あの死者たち」と総称したくない思いが
最近頭をもたげ、胸のうちでは
「わたしの死者たち」と呼んでおります。
たいした違いはないようで、
これらの言葉は個人的にはちがいがあるのです。


けっして軽くはない命のひとつひとつ、それをすべて供養するのは、私たちの生き方しだいだと思うのです。


今日もいい一日を

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写真は:展望台からの眺め
by (C)akemiさん
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kuri-maの参考記事
 作家・辺見庸「瓦礫の中から言葉を?!」インタビュー全文
 詩「死者にことばをあてがえ」作家・辺見庸「瓦礫の中から言葉を?!」2
 
 私の言葉が返ってくる?!「こだまでしょうか」金子みすゞ詩の世界14 
 心は見えないが、心づかいは見える?!「行為の意味」若者たちに語り掛ける宮澤章二の詩
 ポポポポ〜ン「挨拶の魔法」が日本を変える?!ACジャパンCM、パロディー版も掲載


それでも読まれる人、参考にされる方はどうぞ↓
辺見 庸
「瓦礫の中から言葉を わたしの〈死者〉へ



posted by kuri-ma at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする