さあ夢を叶えましょう

無料カウンセリング
を募っています。詳しくはこちら
まずは記事にコメントをお寄せくださるか
あるいは→のファンより
メッセージをお寄せください
お待ちしています

2012年03月02日

東京に空がない?!「あどけない話」高村光太郎 智恵子抄より


一角。




あどけない話


智恵子は東京に空が無いという。
ほんとの空が見たいという。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間(あいだ)に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言う。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だという。
あどけない空の話である。


高村光太郎


朝、時々NHKの「日本語であそぼ」という番組が掛かっていることがあり、この詩が何度も印象的に読まれていました。

先日紹介した、宮沢賢治の詩にあった「きれいな空」というのを連想してしまう詩です。

東京の空は、本当の空じゃない。わかるような気がするけれど…。
故郷の空はきっと美しかったことでしょう。その人の穢れのない心を映すように、故郷の空というのは、いつまでも澄んできれいなはずです。

確かに都会の空は汚れている、何か見えるはずのものが見えない、そんな状態かもしれません。

東京の夜は明るすぎて星も見えません。
先日、東京に久し振りに行き、帰りが遅かったにも関わらず、何でこのような時間に人が多いのでしょうか。寝ることのない不夜城、空の星よりも明るいというのは、ちょっと不敬のような気がしますね。

故郷の空を恋しがった智恵子さん。それゆえに精神を病んだということではないのでしょうが、空が曇るように、人が多ければ多いほど、見えなくなるものもあるのかもしれません。
最期が近かった彼女には、普通の私たちには見えないものが見えていたのでしょうか。

空は呼吸する空気と感じることもできます。空がないとは、息苦しい思いの表れなんでしょう。

光が多すぎて星が見えず、人が多すぎて本当の空が見えないのか…。
人とは絆が結べないと、息をとられていくかのように、息苦しいものですね。


今日もいい一日を

よろしかったらクリックを
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
にほんブログ村
写真は:一角。 by (C)芥川千景さん
画像あるいはタイトルクリックで写真のページへ
撮影者の名前をクリックすると撮影者のページへリンク
撮影者に許可を得て使用しています
無断転用はご容赦願います

【kuri-maの参考記事】
 東京には空がなく、僕の前に道はない、…秋の祈りとは?!
 私の前に道はない、後ろには道ができる?!
  「道程」の原形の詩を紹介しています