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2012年02月27日

宮沢賢治の見た「きれいな青空」とは?! 詩『眼にて云ふ』 


2012.02.13 大池公園 ピンクネコヤナギ



辺見庸さんの「瓦礫の中から言葉を」の最後、3・11以後に読んだ文で一番よかったと答えたのが、この宮沢賢治の「眼にて云ふ」でした。

眼にて云ふ(いう)

   
   だめでしょう
   とまりませんな
   がぶがぶ湧いているですからな
   ゆうべからねむらず
   血も出つづけなもんですから
   そこらは青くしんしんとして
   どうも間もなく死にそうです
   けれどもなんといい風でしょう
   もう清明が近いので
   あんなに青ぞらからもりあがって湧くように
   きれいな風が来るですな
   もみじの嫩芽(どんが)と毛のような花に
   秋草のような波をたて
   焼痕のある藺草のむしろも青いです
   あなたは医学会のお帰りか何かは
   知りませんが
   黒いフロックコートを召して
   こんなに本気にいろいろ
   手あてもしていただけば
   これで死んでもまずは文句もありません
   血がでているにかかわらず
   こんなにのんきで苦しくないのは
   魂魄なかばからだをはなれたのですかな
   ただどうも血のために
   それを云えないがひどいです
   あなたの方からみたらずいぶん
   さんたんたるけしきでしょうが
   わたくしから見えるのは
   やっぱりきれいな青ぞらと
   すきとおった風ばかりです。



勝手に口語訳させて頂きました。
宮沢賢治の「疾風」という詩集の中の一遍で、死の床にある頃のものかなぁと思われます。

診に来てくれた医者に語りかけるような詩になっています。その時には話す声も出なかったようなので、その時見た「きれいな空」の印象とともに、落ち着いてから書いたのでしょうか。
「清明が近い」頃というのは、春が近づいた頃なので、季節はもう少し先に詠んだ詩なのだと思います。

まだ花や緑の頃、秋の紅葉の頃は来ないのに、彼は「きれいな青空」の中に、もう見ることもないかもしれない先の季節を見ています。
「魂魄なかばからだをはなれた」魂が半ば離れたかのように感じているのは、体が大変な中で、何か悟るかのようです。

辺見庸さんの「瓦礫の中から言葉を」が出版されてから、NHKのインタビューを書き起こした私の記事にずっとアクセスが続いています。また本の内容も内容をお伝えできればと思います。



今日もいい一日を

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写真は:ピンクネコヤナギ
by (C)ひでわくさん
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kuri-maの参考記事
 作家・辺見庸「瓦礫の中から言葉を?!」インタビュー全文
 詩「死者にことばをあてがえ」作家・辺見庸「瓦礫の中から言葉を?!」2


辺見庸「瓦礫の中から言葉を
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