「カーネーション」から「ジャスミン」まで、革命を彩る名前たち
国際ニュースAFPBB◇
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チュニジアの「ジャスミン」から始まった今年の中東に吹き荒れた革命の波は、ドミノ倒しのように止まるところのない勢いがありました。
英紙タイムズの「今年の人」はチュニジアの春のきっかけとなった青年となりました。
前に発表された米誌では「プロテスター(抗議する人)」でしたが、その先駆けとなった人が選ばれたということになります。
なんの力も持たなかった果物売りの青年が、当局の嫌がらせに抗議して自らに火を放ったもので、26歳で死亡しています。
彼は革命の意図はなかったのですが、抑圧された民衆が彼の行動を機に立ち上がり、チュニジアのジャスミン革命を成功させ、中東や北アフリカにまで連動していくことになりました。
なんの力も持たないものが、このように死を掛けて、尊いものを訴える時、何かが動く時がある。実際、彼の決死の抗議が民衆を動かすスイッチになりました。
中国のウイグルやチベットではむごいことが続いていますが、まだその時が満ちていないのか…。何人が犠牲になるのでしょう。でも、必ずその時機は到来するはずです。
枯れたように見えた地に春の兆しが来ています。まだ深い凍りついた川の中では水が少しずつ動き始めています。
すべてが新芽の準備を整えています。
まだ寒さは厳しく、何も変わりはしない、と思うかもしれませんが、確実に時代は変わっています。
気がついたら、何十年も続いた政権が倒されるそんな一年になりました。
正しい方向に行くには、辛い期間が必要ですし、自分だけが甘い汁を吸おうとしたら、この好機は奪われてしまいます。
抗議して打ち崩したならば、再建しなければなりませんが、それがもっと大変でしょう。今まで威張っていた人がやってくれていたことを、新しい人たちが新たに作るのですから。
革命の年は暮れ、新しい年が来ようとしています。先行きは。。。きついですが、一日一日をまっとうに、明るく過ごしていくに限ります。
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