他人の自由を否定するものは、
自ら自由を受けるに値しない。
リンカーン
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自ら自由を受けるに値しない。
リンカーン
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紅葉した葉っぱに霜、冬も間近のドイツの風景
国際ニュースAFPBB◇
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西ヨーロッパ各国がアメリカ大陸、アフリカ、アジア、オセアニアなどに植民地を持った影響は、今も色濃く残されています。イギリス、フランス、スペイン、ポルトガルなど今も旧植民地では、その旧主国からの影響があるのです。
アフリカに絞って考えても、植民地支配の弊害が、今も続く民族紛争などの原因となったとも言われています。
ただ、ヨーロッパの国々は、植民地に入り、学校や教会を建て、都市を作りました。アフリカ人たちは、教育を受けたくさんの恩恵も受けたことも確かなのです。
一方で彼らは「未開人」と呼ばれ、見世物にされたり、ひどい扱いを受けました。
先住民は迫害侵略され、アフリカからは奴隷とするため強制的に多くの人が連れてこられました。その当時は彼らに人権を考えなかったのです。同じ「人」とは考えなかったのです。
隣人(となりびと)を愛せよというキリスト教の教えがあるにも関わらず、同じ「人」とは考えなかったのですね。
「未開人」と同じくらい、ヨーロッパの人々の考え方も、野蛮な考え方だったということになります。そういう時代だったのでしょう。
しかし、人を人として考えないことに、疑問を持ち、痛みを持つ人々もいたことも確かで、だからこそ現在の植民地解放、奴隷解放、自由と平和と平等を尊ぶ世界があるのでしょう。
ヨーロッパは、かつてのような勢いはありません。わずか2世紀前は飛ぶ鳥を落とす勢いだったのに…。
ポルトガルでは、旧植民地アンゴラへの逆移民が増えているとか。国内に新しい産業がないのだから、どうしようもありません。
なぜ、かつてヨーロッパは栄華を誇ることができたのでしょうか。今でもその歴史の中で培った遺産が、ヨーロッパを辛うじて生かしているようにも見えます。
すべてアメリカがよいところを持って行ってしまいましたが、世界の多くを作ったのは、ヨーロッパでした。今でも芸術などでは、多くの人がヨーロッパに学ぼうとします。そのような伝統と歴史を守りつつも、気概をもってほしいと願っています。
なぜヨーロッパはあんなにも栄えたのか。
栄光盛衰というのは人の世のならいですが、そこに見えない神様の存在があるようです。神さまから願いを託されたものが、ヨーロッパには確かにある。幻のように消えかけているとはいえ、まだ残っているはずです。
ヨーロッパを見るとき、戦後なぜか大きく経済復興した日本のあるべき姿も見えてくるような気がします。
写真は:カナールイチョウ並木。
by (C)芥川千景さん
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