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2011年11月01日

大正時代のカッコいい日本人の話?!〜パリでのエピソード+ハロウィンニュース

 
収穫の秋。


愛すれば、話が解る。
愛すれば、心が通う。
愛すれば、機転がきく。
愛すれば、気苦労なし。


後藤静香





世界でプレハロウィーンイベント
国際ニュースAFPBB
写真44枚




昨晩はハロウィンでしたが、前倒しで、土日にイベントを行うことが多かったようです。世界の仮装イベントなどのニュースがあがってきている一方、ニューヨークでは大雪で、死者も出ているようです。日本では、イベントに参加していた人の衣装にろうそくの火が引火して全身やけどとなった事故がありました。今年のハロウィンはどうも波乱含みだったようです。
(ハロウィンについては、昨日昨年 の記事を見てくださいね。)

さて、話は全然つながりませんが、今日紹介するのは、日本人がまだ海外にそれほど多くは行っていなかっただろう1920年にパリで実際にあった一人の日本人の話です。

 
一日本人


「なんだ。なんだ」
「どうしたんだ。どうしたんだ」
口々にさけびながら、バスティーユのひろ場のほうへ、人々が飛んで行きました。じりじりと日の照りつける広い往来には、たちまち、黒やまのような人だかりができました。
人がきのなかには、荷物を山のように積んだ荷馬車が、動かずにつっ立っていました。しかし、みんながかけつけたのは、もちろん、荷馬車がめずらしいからではありません。荷馬車をひいてきた馬がおなかを見せたまま、道ばたに倒れてしまったからです。おなかには、あぶら汗がいっぱいにじんで、黄いろく光っていました。
馬は、暑さでつかれているところへ、舗道に水がまいてあったために、ひづめをすべらして、ころんだのです。
御者はいうまでもなく、そこへ集まったひとたちもなんとかして馬を立てさせてやろうといろいろ骨を折りました。馬も立ちあがろうと、もがきました。しかし、鉄のひづめが、舗道の表面をななめにこするばかりで、どうしても立ちあがることができませんでした。そのうちに、馬のおなかは次第にはげしく波をうちはじめました。こまりきった御者は、手のつけようがないという顔で、馬の腹を見おろしながら、ため息をついていました。
その時、顔の黄色い、あまり背の高くない、ひとりの紳士が人がきの中からつかつかと出てきました。かれは、いきなり自分のうわぎをぬいで、それを馬の足へしきました。それから、みぎ手でたてがみをつかみ、ひだり手で馬のタヅナをにぎりました。
「それっ!」
 かれはからだに似あわない、大きな、かけ声をかけました。それははっきりとした日本語でした。
 馬はぶるっと胴ぶるいをして、ひと息に立ちあがりました。上着ですべりがとめてあったために、まえ足にぎゅっと力がはいったからです。
 見物のなかには、思わず「あっ」と声をもらす人もありました。
 御者は非常に喜んで、いくたびか、その黄いろい顔の紳士にお礼をいいました。だが、紳士は「ノン、ノン」(いいえ、いいえ)と軽く答えながら、手ばやくうわぎを拾い上げました。そしてどろをはらってそれを着ると、どこともなく、姿を消してしまいました。
 このことは、すぐパリの新聞に出ました。いや、それはフランスだけではありません。イギリスの新聞、イブニング・スタンダードにまで掲載されました。(1921年6月30日の分)そればかりではありません。イギリスで出版された逸話の本のなかにも、「日本人と馬」という題でのせられています。
 この人の名まえは、おしいことに、今では、もうわかりません。


山本有三「心に太陽を持て」より


これは以前「おひさま」の中に出てきた詩を紹介しましたが、同じ本の中の一遍です。山本有三氏がもともと70年以上前、昭和10年ですから、戦前に書かれたものであって、少年少女向けに物語風に書かれていますが、ほとんどすべてノンフィクションです。
小話のような話から、いろんな心に残る話を紹介してくれています。こういう本が今もあればいいなぁという、子どもの心に残る名品です。もちろん、現代にもそのまま通じるものです。

この、「一日本人」というのは、大正10年のちょっとしたエピソードです。日本人の男性が、さっと機転を利かせて人助け(馬助け?)をしたというお話ですね。背も高くなくカッコよくはない日本人が、かっこよく見えますよね。

さっと機転を利かせられるというのは、余裕がないとできません。余裕というのは、愛情の幅からも生まれるもののようです。愛情深く、知恵深いというのが、頼れる人ですよね。
トップにあげた後藤静香(せいこう)という人の言葉から考えてみれば、愛情があれば、会話もはずみ、その人を理解し、機転を利かすこともできるし、いろんな問題も生じないということ。
愛がすべてを解決できるということでしょうか。

とはいえ、なかなかとっさに機転を利かせるのはできることではありません。思いやりのある愛情深い人が、一番かっこいいということにもなるかもしれません。
名も告げずに去る、これが善行をした後のカッコよさの決め手ですね。いいことは名乗らずにするのが、より徳の深いこと。これは陰徳につながる行為ではないでしょうか。

今日もいい一日を

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写真は:収穫の秋。
by (C)芥川千景さん
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kuri-maの参考記事
 心に太陽を持て〜連ドラ「おひさま」が教えてくれた詩?!

山本有三 「心に太陽を持て」 文庫本と単行本