草原の夜
ひるまは牛がそこにいて、
青草食べていたところ。
夜ふけて、
月のひかりがあるいてる。
月のひかりのさわるとき、
草はすっすとまた伸びる。
あしたも御馳走してやろと。
ひるま子供がそこにいて、
お花をつんでいたところ。
夜ふけて、
天使がひとりあるいてる。
天使の足のふむところ、
かわりの花がまたひらく、
あしたも子供に見せようと。
◇
ひるまは牛がそこにいて、
青草食べていたところ。
夜ふけて、
月のひかりがあるいてる。
月のひかりのさわるとき、
草はすっすとまた伸びる。
あしたも御馳走してやろと。
ひるま子供がそこにいて、
お花をつんでいたところ。
夜ふけて、
天使がひとりあるいてる。
天使の足のふむところ、
かわりの花がまたひらく、
あしたも子供に見せようと。
◇
そうだったんですね。朝になるとまた草が生えているのは、月の光のせい。
そして、花がまた新しい花をいつのまにか開いているのは、天使のせいでした。
月がきれいな晩に、夜毎繰り返される目に見えないその仕事ゆえに、私たちもまた笑顔で今日の一日をスタートできるのかもしれません。