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2011年08月13日

みんな違ってみんないい?!「私と小鳥と鈴と」金子みすゞ詩の世界25


2011.06.23 和泉川 スズメ 暑い!


私と小鳥と鈴と


私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。




この詩は金子みすゞの代表的なものの一つですね。とても、きれいでみすゞらしい表現、その当時では斬新かというような感性です。

先日、同性愛の記事で一部を使ってしまったので、丸ごとを紹介してすることにしました。
有名な詩なのに、なぜ今までこの詩を紹介しなかったかというと、なんとなく「個性」の貴重さを宣伝するものになっているような気がして…、本来みすゞは純粋な思いで書いたのに、捻じ曲げられるような気がして、なんとなく、(この詩を)そっとしておいてあげたい、と思ったからです。

「みんなちがって、みんないい」というのは、よいところが、みんないいのであって、個性の賞賛のようなものです。

しかし、あくまでも自分が人と違う点を認めろというものではなく、ましてや病気や障害や、悪い癖、犯罪の部分までも、いいとはいえないでしょう。
病気や障害を持ってしまった人については、究極的な境地として、「私はこの病気(障害)を持ったからよかったのだ」と悟る人もいるでしょうが、本来病気や障害自体は、忌むべきものです。克服すべきは克服しようとするでしょう。
その人たちを差別したりはもちろんしませんが。

そして悪癖や犯罪に関しては、認めることはできません。この場合もだから嫌悪して蔑視するとかは、あってはならないことですが、だからといって、「いい」と認めることは断じてできないのです。

そんな微妙な点から、避けてきた詩ですが、とてもかわいく、爽やかでしょう。それは、みすゞの心が、とても澄んでいて、私がごちゃごちゃ考えてしまっているものを越えて、まっすぐに迫るものがあるなぁ、と思うのです。
真実は心を打ちますね。

「本当のことがいちばんいい」と、相田みつをさんも言っています。(ちょうど今日の言葉なので…。これはブログパーツとして、右欄に貼ってあるもので、モバイルなどで見られている人はすみません。)

汚いものにこの詩を利用すること、悪いものの隠れ蓑にしたり、歪んだ個性の言い訳に使うことがあるとしたら、本当ではないと思うのです。

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写真は:スズメ 暑い!
(C)ひでわくさん
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posted by kuri-ma at 06:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 金子みすゞの詩の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする