「世界がもしも100人の村だったら」の、先日お送りした先の部分をご紹介します。
次のような視点からもじっくり考えてみましょう。
もしあなたが今朝、目覚めた時、
健康だなと感じることが出来たなら・・・
あなたは今週生き残ることのできないであろう
100万人の人たちより恵まれています
もしあなたが戦いの危険や、
投獄される孤独や、獄門の苦悩、あるいは餓えの悲痛を
一度も経験したことがないのなら・・・・・
世界の5億人の人たちより恵まれています
もしあなたがしつこく苦しめられることや、
逮捕、拷問または死の恐怖を感じることなしに
教会のミサに行くことが出来るなら・・・・
世界の30億の人たちより恵まれています
もし冷蔵庫に食料があり、
着る服があり、頭の上には屋根があり、
寝る場所があるなら・・・・
あなたはこの世界の75パーセントの人々より裕福で
もし銀行に預金があり、
お財布にもお金があり、
家のどこかに小銭の入ったいれ物があるなら・・・・・
あなたはこの世界の中で
最も裕福な上位8パーセントのうちの一人です
アメリカの友人からのメッセージ 3.2001
作者不詳
訳 なかのひろみ
この原訳が元で、後に『世界がもし100人の村だったら』
マガジンハウス・池田香代子再話が発売され、ベストセラーとなりました。
これは原案者かと言われているメドウスさんの書いたものではない、書き加えられた部分かと思いますが、とてもわかりやすい内容ですね。
言い直せば、今週1週間のうちに100万の人が亡くなり、世界の5億の人々は、戦争や獄中・獄門、飢餓の中にあり、30億の人々には信仰の自由がなく、もしも破れば投獄・拷問される危険にあるというのです。
世界の75%は、冷蔵庫に食べ物があるとか、着る服があるとか、屋根のあるところで寝ることができる環境は望めません。
銀行預金があり、お財布にお金があり、家のどこかに小銭が入った入れ物があれば、世界の富者のトップ8%に入るというのです。
中身が関係ないというなら、私もかろうじて、その中に入るわけです。
ですから、東北の被災者ですら、今は世界の多くの人々より恵まれた環境にあるということですね。
本当に世界は広いです。
物を失くすと、私たちはその喪失感で大きなショックを受けるのですが、持っている物がどれほどなのかに気がつきません。もともと裸で生まれてきた私たちではありますが、整った環境が当然だと思い込んでしまいがちです。
生まれてからこの方、何ひとつ持ったことのない人もいるということですね。
そういう世界の状況であるということを、100人の村だったとしたら、もっとよく見えるのではないでしょうか。