瞑想に高い鎮痛効果、米研究
AFPニュース
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瞑想や祈りで、いろんな効果があることは感じてはいましたが、具体的な研究結果です。研究は小規模ではありますが、確実な結果が出ています。
以前、瞑想だけで、70年も断食をしているヨギ(ヨガ聖者)の記事を取り上げました。科学者も仰天したという内容です。
瞑想には、きっと大きなパワーが注入されるのでしょう。
研究では、瞑想経験のない健康な15人のボランティアを募り、呼吸法のほか、感情や雑念の除去を習う20分の瞑想のトレーニングを4回受けてもらった。
ボランティアの右脚に、狭い範囲を約50度で5分間熱する装置を付けて苦痛を与え、動脈ラベル標識(arterial spin labeling 、ASL)という方法を使う特殊なMRI(磁気共鳴画像装置)でトレーニング前後の脳の活動を調べた。
その結果、瞑想後には15人全員の痛みの程度が、11%から93%軽減されたという。また、瞑想によって、痛みの場所や強さの知覚に関わる脳の「一次体性感覚皮質」という部分の活動が低下することが分かった。
上記記事より
パワーが注入されるといいましたが、瞑想もすればいいというものではありません。
上記のヨギ、プララド・ジャニさんのように、食事も排泄もせずに過ごせるのは、並みの人にはできないでしょう。
少なくとも、集中し、気持ちをリラックスすることができれば、瞑想の効果は少しあったと思えるのです。
私がかねてから疑問に思っていたことがあったのですが、ローマ帝国の時代、クリスチャンたちが、捕らえられて、コロッセオでライオンに食べさせられていたのです。
今でこそ、世界中で市民権を得ているようなキリスト教ですが、そういえばイエス・キリストも処刑されたのですし、最初は大変だったのです。「クオ・ヴァディス」(下記)という私の好きな映画にもこれが描かれています。
私の想像を超えることなのです。ライオンに食べさせられるのに、信者たちは、微笑んで死んでいくのです。恐怖や、痛みはどこにも感じられません。
今考えると、それはお祈りの力かもしれません。
瞑想初体験の人たちを集めた研究結果で、痛みが11%から93%軽減されたということは、深い信仰を持ったクリスチャンたちの死を前にした祈りに効果がないはずはないでしょう。
きっと、痛みも恐怖も取り除かれるような効果があったに違いないと、私は推察しています。
日本人は、鰯の頭でも拝むようなところがある反面、あまり信仰が深いとはいえないと思います。
欧米でも昔よりは恐らく宗教離れが強いと思いますが、背景的に何世代に渡る歴史と伝統に染み付くものとして、信仰は残っています。不完全な人間がすることですから、宗教にも弊害もありますが、大体において、大きな役割も担って来たと思います。
在欧中に、これはカルチャーショックと共に、肌で感じたものなので、一言では表せませんが、キリスト教ひとつが、ヨーロッパを作ったといってもいいと思います。鼻で笑えないものですよ。
他の宗教でも同じことでしょう。
私が日本のよさを再確認できたのも、そこからです。日本の豊かな精神性の背後にある仏教や儒教の影響は、否定することができません。
私は多くの尊敬する、信心深い人たちに出会いましたが、とても純真で素朴な人たちが多かったのです。
ヨギのプララド・ジャニさんを見ても、清らかな目をされています。
瞑想やお祈りは、きっと私たちの心を複雑なものから解き放ってくれるような気がします。素直な気持ちになるのは、お祈りが一番です。
瞑想と共に、鎮痛効果があるのは「笑い」です。
そして、「会話」。
「プラス思考」というのはどんな困難も克服するといいます。
祈りというのは、瞑想に会話をプラスしたようなものです。神様と会話することですから。
ライオンに食べられながら微笑んで神様を称えながら、亡くなっていったというクリスチャンたち。「祈り」プラス「笑顔」の効果でしょうか。最高のプラス思考ができる時、痛みも忘れられるのかもしれません。
今日も笑顔で挨拶。
写真はひでわくさん「雪柳」
参照:クォ・ヴァディス - Wikipedia
クォ・ヴァディス (映画) - Wikipedia
名作映画特集「クオ・ヴァディス」