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2011年02月16日

ドミノは止まらない?!〜中東のパラダイム・シフト〜


朝の輝き、赤の世界。.jpg


ムブラク大統領が辞任して、ようやく大規模デモが収まったエジプト。チュニジアからから波及した民衆の蜂起は、中東やイスラム圏に大きな影響を与え、どの国にまたそれが及んでもおかしくない状態のようです。
チュニジアやエジプトが抱えた経済問題というのは、アラブの他の国々も同様に持っている深刻な問題で、各国政府はすぐに解決できない問題だけに頭を抱えている状態でしょう。
その、勢いというものは、もう抑えられないものを感じますね。
もうドミノは倒れ始めてしまったからには、止めようがありません。

今回、デモが起こって死者も出たバーレーンは産油国で豊かな国だと思うのですが、チュニジア、エジプトの政変に触発され、フェースブックによってデモが呼び掛けられたとのこと。
これを抑えるために、国王は11日、全世帯に1000バーレーン・ディナール(約22万円)ずつ支給することを決定、民衆の不満に対する緩和策を講じていたにも関わらず、その勢いは止められなかったようです。

パキスタンにおいては、3年前に暗殺された女性首相ベナジル・ブットさんの事件に関与したとして、当時の大統領に逮捕状が出ました。
前から怪しい事件とは思っていましたが、いよいよ真相が明らかになったという感じですね。


中東、イスラム圏では、長く権力をも持つ者の圧制や搾取、独裁が続いていました。その宗教の持つ閉塞性と政治にも何もかもに絶対的なものとして働く影響力は、脅威としか言いようがありません。ムスリム、イコール、テロと考えるのはもちろん間違ったことであって、テロによって苦しんでいるのは善良なムスリムの人たちでしょう。
しかし、その思想の中に、テロに発展する危険な要素があることも確かなようです。「目には目を、歯には歯を、命には命を」というものが現代にも生きているのです。

日本にもかつて江戸時代までは「あだ討ち」を正義とするそんな考え方と、風潮の世の中でした。「あだ討ち」のために、平凡な生活に別れを告げ私財を投げ打って、ひたすら仇を追うのです。そして、その「あだ討ち」が成功すれば、その人はその仇の家族にとっては仇となってしまう。堂々巡りの恨みの連鎖です。
それが中東の思想にもあるのではないでしょうか。

「パラダイム・シフト」とは、今まで当たり前だと思っていた考え方が劇的にチェンジすることで、例えば太平洋戦争直後の日本がそうでしょうし、20年前のベルリンの壁崩壊による東欧、そしてその止まらなかったドミノによって、ソ連も解体して、ロシアになりました。
それが、中東やイスラム圏に、確実に起きているということでしょう。

旧暦の元旦と共に、本格的な「辛卯の年」が始まったことをお伝えしましたが、「固い殻を突き破るような革新の年」、というのはまさしくその通りになってきました。また、「一旦枯れ果てて死んだようなところから、再び芽を吹き新しい春の訪れと共に、青葉が繁る」そんな年だということでしたが…。
これは、ムスリムの話だけではなく、私たちにも、同じように表れる年だということです。何を革新するのでしょうか?私も考えていることがありますが、皆さんも、善は実行すべきですよ。ただし、犠牲は伴います。それも覚悟の上でないと、ということですが。
チュニジアや、エジプトの蜂起もこの年回り、タイミングというものがあっったから成されたことでしょう。ドミノは倒されてしまいました。もう、その勢いは、止められないでしょう。



ムバラク体制崩壊、広がる歓喜の渦
写真18枚―AFPニュース


歓喜に沸く、エジプトですが、いまだ経済は麻痺し、デモの影響は大きいようです。
更に全権を委譲された副大統領も、ムバラク元大統領寄りの人物であり、エジプトが変わっていくのは簡単なことではないでしょう。
しかし、これが大きな出発と考えるしかないですね。

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写真は「朝の輝き、赤の世界。」芥川千景さんこちら
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posted by kuri-ma at 05:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 中東・イスラム圏、インド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする